日本時間4月10日(現地9日)、チェイス・センターで八村塁が所属するワシントン・ウィザーズ(18勝32敗)とゴールデンステイト・ウォリアーズ(24勝27敗)が対戦する。今季初顔合わせとなる両軍の一戦では、リーグを代表する2人のポイントガード対決に注目したい。 ウィザーズはラッセル・ウェストブルックが、トリプルダブル量産体制に入っている。直近14試合中10試合でトリプルダブルを達成するなど、絶好調だ。エースのブラッドリー・ビールと八村が戦列に復帰し、連敗を4でストップした8日(同7日)のオーランド・マジック戦でも、持ち前の身体能力を活かしたダイナミックなプレイを披露。23得点、14リバウンド、15アシストと躍動し、リーグトップとなる今季20度目のトリプルダブルをマークして勝利に貢献した。 猪突猛進スタイルのウェストブルックはターンオーバーの多さ(平均5.0本/リーグワースト)が玉に瑕だが、27得点以上記録した試合では6勝2敗と勝ち越している。それだけに、ウォリアーズ戦でも積極的に自ら仕掛けて、相手ディフェンスにプレッシャーをかけたいところ。その上で、八村やダービス・ベルターンスなどのシュートチャンスを作ることができれば、チームを勢いに乗せられるだろう。 対するウォリアーズは、歴代最高峰のシューターであるステフィン・カリーの調子が上向きだ。尾骨の怪我から復帰して以降の4試合で、平均36.5得点、6.8リバウンド、3.8アシスト、FG成功率52.9%、3ポイント成功率40.4%を記録している。 ガベージタイムの数字を取り除いたスタッツを提供する『Cleaning The Glass』によれば、カリーがコートにいるときは不在時に比べ、ウォリアーズの100ポゼッション当たりの得点数が17.2も増加するという。また、自身欠場時の1勝7敗という戦績からも分かる通り、チームにとって不可欠な存在であることは明らかだ。現在ウォリアーズは、プレイイン・トーナメント出場ラインのウェスト10位に位置しているが、プレイオフ進出の可能性を広げるためにも、カリーの爆発に期待が懸かる。 ウェストブルックとカリーのこれまでの直接対決の戦績(レギュラーシーズン)は、互いに15勝15敗の五分。31度目の対戦で勝ち越すのは果たしてどちらか。