日本時間4月8日(現地7日)、アムウェイ・センターで八村塁が所属するワシントン・ウィザーズ(17勝32敗)とオーランド・マジック(17勝33敗)が対戦する。両チームは今季2度対戦しており、マジックがいずれの試合も勝利している。 ウィザーズにとって正念場の一戦だ。6日(同5日)のトロント・ラプターズ戦では、最大19点差のリードを奪うも、最後に逆転のブザービーターを決められて現在4連敗中。オールスター以降では、3勝12敗と全くリズムに乗れていない。 プレイイン・トーナメント出場ラインとなるイースト10位のシカゴ・ブルズとのゲーム差は4と、これ以上離されるわけにはいかない。しかしマジック戦では、現在5試合連続欠場中のエース、ブラッドリー・ビール(腰)、第3スコアラーの八村(右肩)、ビッグマンのロビン・ロペス(右大腿四頭筋)の出場が微妙。それぞれ試合当日の判断となるが、もし欠場となれば大きな痛手だ。 「他チームは僕らに同情などしない。(勝利する)方法を見つけなければ」とチームを鼓舞するラッセル・ウェストブルックは、直近6試合中5試合でトリプルダブルを達成するなど奮闘しているが、やはりサポートは不可欠だろう。ウェストブルックの突破力を最大限活かすためにも、直近3試合で24.7%(21/80)しか決められていない3ポイント精度の改善は必須。長距離砲の成功率が3割未満に終わった試合では3勝13敗とほとんど負けているだけに、ウェストブルックが作ったチャンスを、ダービス・ベルターンス、ギャリソン・マシューズ、デニ・アブディヤらがモノにできるかが勝利への鍵となる。 対するマジックは、主軸のニコラ・ブーチェビッチ(シカゴ・ブルズ)、アーロン・ゴードン(デンバー・ナゲッツ)、エバン・フォーニエ(ボストン・セルティックス)を3月26日(同25日)のトレード期限に放出。前回対戦時からチーム編成が様変わりしている。 再建へと動き出したマジックの総合力が落ちたことは明らかで、ウィザーズにとっては悪い流れを止める大きなチャンスとなる。ウェンデル・カーターJr.、RJ・ハンプトン、チュマ・オキキといった活きのいい若手を勢いに乗せず、久々の勝利を掴めるか。