日本時間2月25日(現地24日)午後0時、ユタ・ジャズが本拠地ビビント・アリーナにロサンゼルス・レイカーズを迎えて対戦する。現在NBAを席巻しているジャズが、昨季王者レイカーズ相手にどんな戦いぶりを披露するのか注目となる。 今とにかくジャズが熱い。開幕直後の8試合は4勝4敗とまずまずの出だしだったが、その後の23試合で21勝2敗。破竹の快進撃で現在リーグトップをひた走っている。昨季まで4年連続でプレイオフに出場するなど、もともと実力はあったが、選手の入れ替えが昨季からほとんどなかった今季はチームとしての円熟味が増している。 オフェンスではドノバン・ミッチェル、ディフェンスではルディ・ゴベアと2枚看板が軸となるが、選手それぞれがチーム第一の精神でプレイ。リーグで唯一、攻守両方のレイティングでトップ4入りを果たすなど、チームとして隙のない高い完成度を誇っている。 特に今季は3ポイントが大きなポイントとなっている。昨季は成功率こそリーグ1位(38.0%)だったが、1試合に放つ平均本数はリーグ10位の35.2本だった。今季は成功率を維持しつつ(39.7%)、試投数が約7本増加。強みを最大限活かすことで、オフェンスの破壊力が大幅に上がった。3ポイントを成功率36%以上で平均1本以上決める選手が7人も揃っており、守備側が的を絞るのは困難を極める。23日(同22日)のシャーロット・ホーネッツ戦では、フランチャイズ記録となる28本もの長距離砲を沈めてホーネッツを132-110で粉砕した。 そんなジャズに対し、レイカーズはディフェンシブ・レイティングでリーグ1位に立つなど、自慢の堅守で対抗したい。攻守のキーマンであるアンソニー・デイビスが怪我で戦線離脱となって以降、得点力不足を露呈し、チームは1勝3敗と下降線を辿っているが、ジャズ戦は直近4連勝と相性が良いだけに王者の意地を見せたいところだ。相棒不在で大黒柱のレブロン・ジェームズがオーバーワーク気味になりつつあるのは気になるところだが、「俺は仕事をするためにここにいる」と本人のモチベーションは依然高い。チームの悪い流れを払拭するためにも、エースの爆発に期待したい。 シーズン前半戦の主役とも言えるジャズの勢いを、“キング”は止めることができるのか見ものとなる。