2ウェイ契約ながら2試合連続2桁得点を記録したり、勝負所でも起用されチームの期待に応えるなど、トロント・ラプターズの渡邊雄太が日に日に存在感を増している。そんな渡邊の活躍について、ラプターズの公式サイトでクリス・オレアリー記者が特集している。 オレアリー記者は、「渡邊はコートに立つたびにチームをスパークさせる存在となっている。成績は平均12.7分の出場で3.9点、3.4リバウンド、1ブロック以下と控え目かもしれないが、ラプターズのローテーションに入っている。容赦ないディフェンスに加えて、チームを助けるためなら身体を投げ打つことも厭わない。そうしたハッスルプレイで出場時間を掴んでいったし、オフェンスでの貢献度も高まってきている」と称賛した。 115-102で勝利した日本時間2月1日(現地1月31日)のオーランド・マジック戦で、渡邊は11点、3ブロックを記録して勝利に貢献している。試合後、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は、「彼は常にコート上を駆け回っていて、我々のオフェンスを助けてくれるんだ。ハードにプレイすることは、ミスを制限することにつながる。彼はほとんどミスしないけどね」とコメント。そうした貢献ができるのは、「本人の努力以外の何物でもない」と渡邊のバスケットボールに取り組む姿勢を要因に挙げた。 最近では、ワシントン・ウィザーズの八村塁と同じように日本の大手メディアでも渡邊の活躍が広く報じられるようになっている。自身と八村の存在が日本のバスケットボール界に大きな影響を与えているなか、渡邊は自分たちに続くプレイヤーが日本から誕生するすることを願っているという。 「自分や塁のように、日本の多くの子どもたちにNBAでプレイしてほしいんです。それは自分たちにとっても素晴らしいこと。塁はすでに素晴らしい選手ですが、そのためにも、まだまだ頑張らなければいけません。もっと多くの人にバスケットボールを見てもらって、バスケットボール界を大きくしていく――。そのためにも、自分はまだまだやらなきゃいけないことがたくさんあります」 直近5試合はすべて14分以上出場し、毎試合3ポイントを決めている。試合に出場するだけでなく、“活躍して当たり前”という領域に達しつつある渡邊だが、「やらなきゃいけないことがたくさんある」と目指すステージは高い。今以上のパフォーマンスで、多くのファンをいい意味で驚かせてくれるに違いない。