ゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンズは、これまでその才能を生かし切れていないと評価されてきた。 ウイングとして理想的なサイズと身体能力を備え、2014年のドラフトでは全体1位で指名されたウィギンズ。NBA入り後は3度平均20得点超えを達成するなど個人成績は残す一方で、チームの勝利に直結するような活躍は見せられず、向上心の低さなども指摘されてきた。 しかし、ウォリアーズ2年目の今季は様相が違うようだ。ウォリアーズが121-99で勝利した日本時間1月21日(現地20日)のサンアントニオ・スパーズ戦後、チームの大黒柱であるステフィン・カリーは、攻守で活躍するキャリア7年目の25歳を「2ウェイ・ウィグ」と称し、特に守備面での成長を称えている。 「彼はディフェンスをすごく気にかけている。僕らとプレイすることで、それが毎試合のように感じられるようになったね。守備でインパクトを残せると彼は証明した。オンボール、オフボール、なんでも対応している」 ウィギンズは今季14試合に出場し、平均17.8得点、4.7リバウンド、2.4アシスト、1.5ブロック、3ポイント成功率40.0%を記録。守備ではシュートのコンテスト数でチームトップの9.9本をマークし、守備の貢献度を示すディフェンシブWSはドレイモンド・グリーンに次いで同2位(0.105)と意欲的なプレイを見せている。 「守備が最も重要」と語るスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も、ウィギンズにストッパーとしての活躍に期待を寄せている。 「リーグにはデマー・デローザン(スパーズ)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ポール・ジョージやカワイ・レナード(ともにロサンゼルス・クリッパーズ)など、ウイングにスーパーなタレントが集結している。アンドリューには、彼らを守るための要素が揃っている。(ウィギンズの守備は)我々にとって今季のテーマだったが、彼は良くやっているよ」 ウィギンズ本人も「最優先」と守備の重要性を理解している。「シュートは入らない日もある。だから一番大事なのは、ハードにディフェンスをして試合にインパクトを残すこと」と守備に対する自身の考えを説明した。 21日時点でウェスタン・カンファレンス5位(8勝6敗)につけるウォリアーズだが、今後上位に浮上するにはウィギンズの守備面での貢献は欠かせないポイントになるだろう。 2連勝中のウォリアーズは22日(同21日)に、ニューヨーク・ニックスと対戦する。