日本時間1月9日(現地8日)、NBAでは全10試合が行なわれる。以下、各試合の見どころを紹介する。
サンズ戦は直近10試合で9勝、ホームでは5連勝中と相性のいいピストンズだが、今季のサンズはひと味違う。平均失点をリーグ最少の102.4に抑えリーグ上位に君臨している。強豪となった相手からピストンズが勝利を飾るには、前の試合で9点にとどまったブレイク・グリフィンの復調が欠かせない。
ウィザーズの八村塁は7日(同6日)の76ers戦、ブラッドリー・ビールが60点と大爆発していたこともあり、自身は今季初の1桁得点に終わっていた。セルティックスに的を絞らせないためにも、前戦以上の奮起が求められる。さらには、1月以降に3ポイント成功率48.6%をマークしているジェイソン・テイタムとマッチアップする場面も多くなりそう。トップクラスのスコアラーを封じて、勝利を手繰り寄せることができるか。
ニックスはジュリアス・ランドルの活躍もあって、現在3連勝中。被FG成功率がわずか43.4%という堅いディフェンスで、直近8試合で7敗と相性の悪いサンダーから勝利を奪いたい。サンダーは3勝4敗と負け越してはいるものの、直近3戦は2勝1敗と調子を取り戻しつつある。前の試合で成功率41.3%を記録するなど改善の兆しが見えつつある3ポイントで、相手ディフェンスを苦しめたい。
兄ロンゾ(ペリカンズ)と弟ラメロ(ホーネッツ)のボール兄弟対決が実現。「とても面白い試合になる」と語るロンゾは、勝利を飾って兄の威厳を示すことができるか。弟ラメロも新人ながら平均12.1得点、5.1リバウンド、4.9アシスト、1.6スティールとマルチに活躍しており、がっぷり四つのマッチアップが見られそうだ。
ロケッツはクリスチャン・ウッドが平均23.6点、10.0リバウンドと奮起しているが、何と言ってもジェームズ・ハーデンの活躍が欠かせない。直近2戦で平均18点、FG成功率32.3%、3ポイント成功率25.0%と精彩を欠くエースの復調が待たれる。今季敵地で3戦全勝中のマジックは、前の試合で左膝前十字靭帯断裂の大ケガを負ったマーケル・フルツの穴を誰が埋めるのか注目だ。
ネッツは前の試合でカイリー・アービングとケビン・デュラントを欠きながら、イースト首位の76ersに勝利を飾った。攻撃オプションの豊富さを活かして3連勝を狙う。ウェスト最下位に沈む3連敗中のグリズリーズだが、前日には今季好調のキャバリアーズを相手に終盤まで接戦を展開して見せた。2日連続で好勝負を演じられるか。
徐々に調子を上げてきたバックスは、直近3戦で平均127点とオフェンスが絶好調だ。2連敗中のジャズはその間、平均121失点とディフェンスで苦戦している。リーグトップの43.7%という高い成功率を誇るバックスの3ポイントを対策できるか否かが、勝負の分かれ目となりそうだ。
7日(同6日)の対戦ではクリッパーズが108-101で勝利。カワイ・レナードとポール・ジョージが揃って21点と2大エースの活躍が光った。ウォリアーズはその試合でステフィン・カリーが13点と失速。チーム全体でも3ポイント成功率が26.7%と長距離砲が不発だった。前回の対戦は終始リードを奪われる展開だっただけに、ウォリアーズは3ポイントを効果的に沈めて自分たちのペースに持ち込みたい。
レイカーズは前日スパーズに敗れ、連勝が4でストップ。直接対決で6連勝中と相性のいいブルズから勝利を奪い、仕切り直しとできるか。ブルズは年明け以降、平均23.0点、6.0リバウンド、4.8アシストとオールラウンドに活躍するコービー・ホワイトに注目。7日(同6日)のキングス戦では敗れたもののシーズンハイの36点をマークしており、エースのザック・ラビーンに勝るとも劣らない存在感を発揮している。
未だ1勝と苦戦が続くラプターズだが、7日(同6日)のサンズ戦でパスカル・シアカムが32点と復調したのは好材料。渡邊雄太も第2クォーターから出場し、2ndユニットとして今季最長の16分プレイした。この試合でも出場機会が与えられるか。キングスは7日(同6日)のブルズ戦で今季チーム最多の128点をマークするなど、オフェンスの調子は上向きつつあるが、バディ・ヒールドが2試合連続10点の急ブレーキ。開幕戦以来の20点超えはなるか。