ワシントン・ウィザーズの八村塁は、2020年12月31日(日本時間21年1月1日)に行われた敵地でのシカゴ・ブルズ戦で今季初出場。「やっとコートに戻れてうれしかった」と試合後の会見で語った。 2019年のNBAドラフトで日本人選手として史上初の1巡目指名(9位)を受ける快挙でウィザーズ入りした八村は、ルーキーイヤーは48試合に出場して平均13.5得点、6.1リバウンド、1.8アシスト、シュート成功率46.6%をマーク。リバウンドは新人トップ、平均得点は同5位で、オールルーキー2ndチームに選出された。 2年目の今季は流行性角結膜炎のため、開幕から欠場が続いていたが、5戦目となったブルズ戦でスタメンに名を連ね、新シーズン初出場となった。 ティップオフ直後に新加入のラッセル・ウェストブルックからのパスを受けていきなり3ポイントシュートでチーム初得点を記録すると、その後も3ポイントやバスケットカウントを決めて第1クォーターだけで10得点をマーク。続く第2クォーターでチームは突き放され、試合は130-133で競り負けたが、八村は25分間プレイして17得点、5リバウンド、3アシスト、1スティールという成績を残した。 試合後、八村がオンライン会見で語った内容をウィザーズ公式ツイッターが紹介。スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は前日、出場時間に関して「20分程度」と話していたが、思いのほか状態は良かったようだ。 「やっとコートに戻れてうれしかった。試合勘は良かったです。最初は20分だけの予定でしたけど、体の調子も良かったので、メディカルスタッフ・コーチと話して25分までできました」 チームは開幕5連敗を喫したことで、八村も悔しさをにじませつつ、実戦で初の共闘となったウェストブルックとの連係には手ごたえがあったという。 「今日は初めてラッセル(ウェストブルック)とプレイして感覚が掴めてきたので、これからどんどん良くなっていくと思います。ディフェンスでもオフェンスでもどれだけチームを奮い立たせられるかということで、良い仕事ができたんじゃないかと思いますけど、勝てなかったのでまだまだ僕もチームも足りないところがある」 次戦は1月1日(同2日)に敵地で行われるミネソタ・ティンバーウルブズ戦。連戦となるが、八村としては一気に調子を上げていきたいところだ。