ボストン・セルティックスの8連覇メンバーであるKC・ジョーンズが、12月25日(日本時間26日)に88歳で亡くなった。『AP通信』のジミー・ゴールデン記者が伝えている。 サンフランシスコ大出身のジョーンズは、1956年のドラフト2巡目でセルティックスから指名を受け、兵役を経て58年に入団。ボブ・クージーやビル・シャーマンという実力者がいたため、すぐさまレギュラーに定着したわけではなかったが、持ち前のディフェンスを武器に、1959年から66年まで前人未到の8連覇を達成したメンバーの一員として歴史に名を刻んだ。 キャリア9年間で通算676試合に出場し、平均7.4得点、3.5リバウンド、4.3アシスト。個人タイトルとは無縁だったものの、“縁の下の力持ち”としてチームを支えた。引退後は、1990~92年にセルティックスでヘッドコーチを務め、2度の優勝を果たしている。 近年はアルツハイマー病の治療を受けていたなか、12月25日にコネティカットの介護付き住宅で息を引き取ったという。古巣セルティックスは、球団公式サイトで声明を発表している。 「KC・ジョーンズは、選手とコーチとして計12回のNBAチャンピオン、2回のNCAAチャンピオン、金メダル獲得のオリンピアン、殿堂入り選手としてその名が刻まれています。NBAの歴史において、より多くのチャンピオンリングを持っているのはビル・ラッセルとサム・ジョーンズだけです。ビル・ラッセル、クライド・ラブレット、ジェリー・ルーカス、クイン・バックナー、アービン・“マジック”・ジョンソン、マイケル・ジョーダンと同じく、バスケットボールの“三冠”を達成していて、彼の『25番』は1967年から永久欠番になっています」 「KC・ジョーンズは競争者として、そして紳士としての可能性を示しました。チームメイトの力を引き出し、指導した選手を最大限に活用しました。彼の栄光は優勝チームの一員であることに凝縮されています。セルティックスファミリーは彼の素晴らしいキャリアと人生を祝福すべく、哀悼の意を表します」 また、サンフランシスコ大とセルティックスで同僚だったラッセルも、自身のツイッターで「私の元ルームメイト・チームメイトのKC・ジョーンズが今朝亡くなった連絡を受けました。彼の家族にお悔やみ申し上げます。私たちは60年近く友人でした。これが最後の一緒に映った写真です。友よ、安らかに眠ってください」と綴り、盟友に別れを告げていた。