「NBA Rakuten」は日本時間12月26日(土)に、計5試合のクリスマスゲームを配信する。この年に一度のビッグイベントは毎年注目カードが組まれ、どの試合も激戦が期待できる。5試合それぞれの見どころを紹介しよう。
マジックとの開幕戦を落としたヒートだが、昨季ファイナリストの状況は決して悪くない。その一戦でもフィールドゴール成功率は50.6%、フリースロー成功率は84.2%をマークするなど、レイカーズと並んでどのチームよりも短期間での開幕というハンディを感じさせないシュートタッチを披露した。ジミー・バトラーを筆頭に主力も健康体を維持しており、ホーム開幕戦で今季初勝利を誓う。 開幕戦は敵地でラプターズを113-99で破ったペリカンズは、ブランドン・イングラム、ザイオン・ウィリアムソン、新加入のスティーブン・アダムズのフロントラインが力を発揮。とりわけイングラムは24点、9リバウンド、11アシストとトリプルダブル級の活躍だった。ヒートの組織的なディフェンスを崩すためには、イングラムやJJ・レディックの貢献がカギとなるだろう。
ウォリアーズのステフィン・カリーとバックスのヤニス・アデトクンボ、新旧MVP対決が実現する。両者がマッチアップする機会は限られているだろうが、エースとしてチームを導くという責務が課せられているのは変わらない。カリーは自慢の長距離砲で、アデトクンボは豪快なプレイで、チームに流れを呼び込みたい。 ウォリアーズはドレイモンド・グリーンが足の怪我で開幕戦に続いて欠場予定。代役を務めるエリック・パスカルは前の試合で6点、1リバウンドと精彩を欠いていたが、アデトクンボとのマッチアップで汚名返上となるか。
ついにベールを脱いだケビン・デュラントとカイリー・アービングのデュオは、開幕戦でともに20点以上をマークしてネッツの明るい未来を印象付けた。スペンサー・ディンウィディー、ジョー・ハリス、キャリス・ルバートらサポーティングキャストも好調で、今季はイーストの上位争いに参戦してくることが期待されている。その点で、昨季カンファレンス決勝まで勝ち進んだセルティックスとの一戦は、今季を占う試金石となるだろう。 そのセルティックスはバックスとの開幕戦、122-121という大接戦を制した。勝負を決めたのはジェイソン・テイタムで、試合残り1.5秒から逆転の3ポイントを沈めている。進境著しい名門のエースは、2度ファイナルMVPに輝いているデュラントとのマッチアップでどのようなパフォーマンスを披露するのだろうか。
昨季王者のレイカーズは、開幕戦となったクリッパーズ戦でレブロン・ジェームズが足首を痛めるハプニングに見舞われた。勝負所でベンチに下がるなど大事をとったが、「クリスマスゲームに欠場したことはこれまでないし、明日もその予定はない」とマーベリックス戦に出場する意思を示している。短いオフを挟んで迎えた新シーズン、チームも7月のファイナルを見据えて無理はさせない方針だろうが、連敗スタートは避けたいところ。レブロンが大黒柱としての意地を見せるか。 マーベリックスも開幕戦こそ落としたが、ルカ・ドンチッチは32点、8リバウンド、5アシストと万能さを存分に発揮。ただし、チーム全体ではフィールドゴール成功率42.4%、3ポイント成功率24.3%と精彩を欠いていた。堅守を誇る王者から金星を上げるには、シュートの精度を高められるかがポイントとなるだろう。
クリスマスゲームの大トリは、昨季のプレイオフ・カンファレンス準決勝で対戦した2チームの再戦だ。その際、3勝1敗とリードしながらまさかの大逆転負けを喫したクリッパーズにとって、ナゲッツに対する悪いイメージを払拭する絶好の機会となる。開幕戦でレイカーズを破った勢いそのままに、リベンジを果たせるか。 今季の飛躍が期待されるナゲッツだが、開幕戦はキングスに122-124で惜敗し黒星スタート。二コラ・ヨキッチは29点、15リバウンド、14アシスト、3ブロックと八面六臂の活躍を見せていたが、ジャマール・マレーはフィールドゴール9本中8本ミスと絶不調だった。クリッパーズを返り討ちにするには、若き司令塔の復調が欠かせない。