12月3日(日本時間4日)、NBAはインディアナ・ペイサーズのマルコム・ブログドンが2019-20シーズンのJ・ウォルター・ケネディ市民賞を受賞したと発表した。地元地域への社会貢献活動に積極的に取り組んだ選手、ヘッドコーチらに贈られる同賞は、プロバスケットボールライター協会(PBWA)によって受賞者が選出されている。 教育、性別、健康の格差を無くす取り組み、また刑事司法および選挙制度改革への支援を称えられたというブログドンは、Hoops4HumanityとJHA Education Projectという2つのプロジェクトを主要とする「Brogdon Family Foundation」を今年7月に立ち上げた。 タンザニアに井戸を作るためブログドンが設立し、2018年に約70万ドルの支援金を集めたHoops2Oプロジェクトの意思を引き継ぐHoops4Humanityは、ブログドンやほか複数のNBA・WNBA選手によってリードされ、アフリカの子ども達、またその家族に、綺麗な水と教育を供給することを目的に活動している。 JHA Education Projectは、公民権運動の指導者だったブログドンの母方の祖父ジョン・ハースト・アダムズのレガシーを称えるべく、十分な支援を受けていないコミュニティの学生のためのリテラシー、メンタリング、インフラ強化プログラムに焦点を当てている。ブログドンの指揮の下、同プロジェクトは学生にインパクトのある教育体験を提供するため、インディアナポリスの公立学校と協力している。 同賞の最終候補にはブログドンのほかに、ミルウォーキー・バックスのドリュー・ホリデー(昨季はニューオーリンズ・ペリカンズでプレイ)、クリーブランド・キャバリアーズのケビン・ラブ、ミネソタ・ティンバーウルブズのジョシュ・オコーギー、そしてアトランタ・ホークスのロイド・ピアースHC(ヘッドコーチ)がノミネートされていた。 ブログドンは2016年のドラフト2巡目全体36位でミルウォーキー・バックスに指名されてNBA入り。1年目から平均10.2得点、4.2アシストと存在感を発揮し、ドラフトが2巡目制度になって以降では初の2巡目指名の新人王となった。ペイサーズに移籍したキャリア4年目の昨季は平均16.5得点、4.9リバウンド、7.1アシストと主要3項目で自己最多を更新している。