デトロイト・ピストンズは、若手のブルース・ブラウンをブルックリン・ネッツへ放出し、代わりにジャナン・ムサと2021年のドラフト2巡目指名権を獲得することで合意したという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えている。 ピストンズは今年6月、オクラホマシティ・サンダーで12年間エグゼクティブを務めたトロイ・ウィーバーを新GM(ゼネラルマネージャー)に迎え、「安定して勝てるチーム作り」をミッションに掲げた。 そのなかで、NBA2年目の昨季に58試合に出場して平均8.9得点、4.7リバウンド、4.0アシスト、1.1スティールと軒並み自己ベストを更新したシューティングガードのブラウン放出を決断した。代わりにネッツから、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身で21歳とまだ若いムサを獲得することで合意。さらに、トロント・ラプターズ経由で2021年のドラフト2巡目指名権を手にするという。 ウォジナロウスキー記者は「ネッツはマイアミ大で磨かれたブラウンのディフェンス能力が気に入っている」と言及。その一方で、「ピストンズはトロイ・ウィーバー(GM)時代になって初のトレード。将来のドラフト指名権とアセットを集めるプロセスを開始する」と再建を進めていることに触れており、双方に実りあるトレードとなったようだ。 ピストンズは主力のブレイク・グリフィン、デリック・ローズが2020-21シーズンの契約を残しているが、移籍の噂が根強く飛び交っている。オールスター経験者の2人を軸にもう1年勝負するのか、トレードの駒として新たなフランチャイズプレイヤー候補を獲得するのか。チームの方向性とウィーバー新GMの手腕が問われることになりそうだ。