ゲイリー・ペイトン、“天敵”ジョン・ストックトンに手を焼いた理由を回顧「マークに張り付いても…」

現役時代に“ザ・グローブ”の異名を取ったゲイリー・ペイトンは、NBAキャリア17年間でオールディフェンシブ1stチームに計9回選出され、1996年にはスティール王、最優秀守備選手賞に輝いた。その名手が、改めて“手を焼いた選手”について語っている。 ペイトンは『House of Highlights』のホスト役であるケニー・ビーチャム氏に対し、“神様”マイケル・ジョーダンをどのように守っていたかについて説明。ジョーダンのスウィートスポットにボールを入れさせないために正面側に入り、より多く動かせてエネルギーを消費させていたという。「やりたいことをさせない」という意味では、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)相手でも同様だったと明かしている。 一方で、通算アシスト(1万5806本)とスティール(3265本)で歴代トップに立つ名司令塔の鉄人ジョン・ストックトンは一筋縄ではディフェンスできなかったようだ。 「ジョン・ストックトンは試合の95%の時間でボールを持っていた。94フィート(約28.6m)、つまりコート上のあらゆるエリアで守らないといけない。もしマークに張りついても、彼は離れてバスケットを奪いに行く。スタッツを見ると、彼は26得点、15アシスト、6リバウンド、4~5スティールを記録している。そんな選手を毎試合打ち負かすのは難しいし、守るのもハードだ。しかも、ジョン・ストックトンは1試合で平均34分間ほどしかプレイしない。34分でこれだけ効率良く結果を残しているだから守るのは難しい」 ペイトンは今年4月、ポッドキャスト番組『All The Smoke』に出演した際にも「ジョン・ストックトンとの対戦は嫌いだった。俺を見るだけで、何も言い返してこなかった。まるでゾンビだよ。そして、俺はやられてしまうんだ」と語り、持ち前のトラッシュトークも通用しない“天敵”だったことを振り返っていた。 ペイトンは2007年に引退してすでに10年以上が経過しているが、ストックトンと対峙した時のインパクトは今なお鮮明に残っているようだ。

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