ダラス・マーベリックスは今季、ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ ポルジンギスを中心に4年ぶりのプレイオフ進出を果たした。オフには、2021年に完全FA(フリーエージェント)となる2年連続MVPのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)の移籍先候補に挙がることが多いが、地元紙『Dallas Morning News』のブラッド・タウンゼント記者は違った見方をしている。 マーベリックスがアデトクンポの獲得を目指すとすれば、その費用としてサラリーキャップを大きく空ける必要がある。しかし、タウンゼント記者は「今オフにおいてチームはルカ・ドンチッチ、クリスタプス・ ポルジンギスに次ぐ第3のエース格を求めている。それは他のチームが、活躍に見合っていない高額な年俸と見るような選手も対象になる」と考察している。 11月18日(日本時間19日)に行われるドラフト戦略においては、「現在、全体18位、31位の指名権を持っているが、ロッタリーピック(1~14位)の指名権をトレードで獲得したいと強く願っている」と分析。さらに「ドンチッチ、ポルジンギス以外の選手はすべててトレードの交換要員になる」と続けている。 マーベリックスにとって、今後の補強における最高の結果はアデトクンボの獲得なのは間違いない。しかし、当然のように彼がバックスと契約延長をするか、完全FAになっても他のチームへ移籍する可能性は十分にある。この不透明な状況に身を委ねるよりも、ドンチッチとポルギンギスの2枚看板を軸にしたチーム作りを推し進め、そのために積極的に動くことは十分にあり得る妥当な選択だ。 将来のNBAチャンピオンを狙える大きな可能性を持っているマーベリックスなだけに、どの方向に補強の舵を切るのかはリーグ全体にも大きな影響を与えるものとなる。