ブルックリン・ネッツはスティーブ・ナッシュ新HC(ヘッドコーチ)を迎え、来シーズンの巻き返しを誓う。その指揮官の“右腕”として、今季までヒューストン・ロケッツを率いていたマイク・ダントーニ前HCが入閣する可能性があるという。 今季途中からジャック・ボーンAC(アシスタントコーチ)が暫定的に指揮を執ってきたネッツは、9月に指導者経験のないナッシュの新HC就任を発表。右足アキレス腱断裂で1年以上実戦から遠ざかるケビン・デュラント、右肩の故障に苦しんだカイリー・アービングが復活する新シーズンの巻き返しを目論む。 ナッシュ新HCは盟友ダーク・ノビツキーにAC就任を打診していたとされるが、ノビツキーは「正しいタイミングではない」と辞退。そのほかの候補者が注目されるなか、『SiriusXM』のスポーツライターであるフランク・アイソラ氏はこのようにレポートしている。 「マイク・ダントーニとフィル・ハンディは、2人ともブルックリンでスティーブ・ナッシュのコーチングスタッフに加わる可能性のある候補者だ」 ナッシュとダントーニは、2004~08年にフェニックス・サンズ、2012~14年にロサンゼスル・レイカーズで選手とHCとして共闘。現在、レイカーズのACを務めるフィル・ハンディもナッシュの現役時代にディベロップメントコーチを務めていた。 デュラント、アービング、スペンサー・ディンウィディー、キャリス・ルバートといったスコアリングに長けた選手が揃うなかで、ナッシュがどのような戦術を取り入れるかはまだ明らかになっていない。それでも、『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バーマン記者は、「ダントーニはオフェンス戦術のマスターだ。間違いなく大きな一手になるだろう。情報筋によれば、ダントーニとナッシュにはいまだ“強いつながり”がある」と伝えている。 サンズ時代にラン&ガンでリーグを席巻したナッシュとダントーニの“師弟コンビ”が、ネッツで再結成されるだろうか。