現在、ロサンゼルス・レイカーズとNBAファイナルで対戦しているマイアミ・ヒートのタイラー・ヒーローが、ルーキーイヤーのプレイオフで合計300得点以上を記録したNBA史上6人目の選手となった。 10月6日(日本時間7日)に行われたNBAファイナル第4戦で、ヒーローはフィールドゴールを18本中8本成功させて21得点を記録。今プレイオフにおける合計得点を316得点とし、快挙を達成している。 『ESPN Stats & Info』によると、過去にプレイオフで合計300得点以上を記録したルーキーは、のちにカリーム・アブドゥル・ジャバーに改名した1970年のルー・アルシンダー(352得点)、2018年のジェイソン・テイタム(351得点)、1976年のアルビン・アダムズ(341得点)、1959年のエルジン・ベイラー(331得点)、1978年のジャック・シクマ(301得点)とのこと。
同記録においてトップに立つアルシンダーとヒーローの得点差は「36」。今プレイオフで平均16.6得点を記録するヒーローが、アルシンダーのルーキー記録を抜くためには、第7戦までシリーズが長引くか、37得点と爆発したボストン・セルティックスとのイースタン・カンファレンス決勝第4戦の活躍を次戦で再現する必要がある。 プレイオフという大舞台でも臆することなくプレイするヒーロー。ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も、カンファレンス決勝が行われている際に、「彼のように全く恐れを知らない選手は珍しい。だが、彼は謙虚な姿勢で練習するし、我々コーチやベテラン選手の意見にもしっかりと耳を傾ける。試合を重ねるごとに彼は自信を増している」と大胆不敵なルーキーに賛辞を送っていたことを『AP通信』は伝えている。 名門ケンタッキー大出身のヒーローは、2019年のNBAドラフト1巡目全体13位指名でヒートに入団。今年のレギュラーシーズンは55試合で、平均13.5得点、4.1リバウンド、2.2アシスト、3ポイント成功率38.9%を記録し、NBAオールルーキー・セカンドチームに選ばれた。