デンバー・ナゲッツのジェレミー・グラントは移籍1年目の今季、71試合に出場して平均12.0得点、3.5リバウンドとローテーションの一角を担った。プレイオフでは、故障離脱したウィル・バートンに代わって先発スモールフォワードを務め、カンファレンス決勝でのレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に対するタフなディフェンスなどで評価を高めた。 26歳のグラントは、今オフにプレイヤーオプションを行使すれば来季930万ドル(約9億8000万円)の契約を得られる。しかし、その選択をせず、FA(フリーエージェント)となって年俸1400万ドル(約14億8000万円)~1600万ドル(約16億9000万円)の契約をすると推測されている。
ナゲッツとしてもグラントを貴重な戦力と考えているが、引き留めることのできるサラリーキャップの余裕があるのか。交渉の行方に注目は集まるが、地元紙『デンバー・ポスト』のマイク・シンガー記者は、ナゲッツ、グラントの双方ともに契約継続に前向きであり、4年総額6400万ドル(約67億5000万円)前後の金額で残留濃厚と予想している。 また、シンガー記者はナゲッツの補強についてニューオーリンズ・ペリカンズのドリュー・ホリデーの獲得に乗り出しても驚きはないと続ける。30歳のホリデーの契約は、来季が2600万ドル(約27億4000万円)、21-22シーズンはプレイヤーオプション付きの2700万ドル(約28億5000万円)。今シーズンは平均19.1得点、4.8リバウンド、6.7アシストを記録し、ペリメーターのディフェンダーとしてもリーグ屈指の実力者と評価されている。 ナゲッツがホリデー獲得に動く際は、ギャリー・ハリス、ウィル・バートンのいずれかに、最低でもドラフト1巡目指名権を一つか二つ付け足すことが必要になるだろうと、シンガー記者は予想。ナゲッツは今年2月のトレードデッドラインでも、ホリデーに興味を示したチームの一つとして噂されていた。