新HC(ヘッドコーチ)を探しているフィラデルフィア・76ersは、オーナー陣がヒューストン・ロケッツ前HCのマイク・ダントーニ就任を希望しているという。地元紙『Philadelphia Inquirer』のキース・ポンペイ記者が報じた。 76ersは2013-14シーズンからブレット・ブラウンHCが指揮を執り、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの二枚看板を中心としたチーム作りで今季も3年連続のプレイオフ進出に成功。しかし、1回戦でボストン・セルティックスに4連敗で敗退を余儀なくされ、8月24日(日本時間25日)に指揮官の解任に踏み切った。
ビリー・ドノバンがシカゴ・ブルズの新HCに正式就任したため、現時点での有力候補はロサンゼルス・クリッパーズのアシスタントコーチであるタロン・ルーと、ロケッツと再契約を結ばなかったダントーニの2人。エンビードとシモンズ、トバイアス・ハリス、ジョシュ・リチャードソン、アル・ホーフォードら既存戦力を考えると、ルーのほうが大きなテコ入れをせずにチーム作りが進められそうだが、ジョシュア・ハリスを筆頭としたオーナー陣はダントーニを強く希望しているという。ポンペイ記者はこのようにレポートしている。 「関係者情報では、先週からダントーニ招聘に動いており、オーナーグループが望んでいる人物だという。一部ではダントーニがオーナーとの面談を断りさえしなければ、その仕事は彼のものになるとも言われている。本来はエルトン・ブランド(ゼネラルマネージャー)が招聘の大部分を担い、オーナーグループはブランドの提案を決定、あるいは拒否することのみを役割とするべきだが、ブランドも球団にダントーニ招聘を強く要求しているとの情報が出ている。ダントーニが新HCとなった場合、76ersがトレードを行なうという噂もある。そのラン&ガンスタイルに合う選手をチョイスする発言権が与えられることになるだろう」 ロケッツで身長196cmのPJ・タッカーをセンター起用するなど、スモールボールを徹底させてきたダントーニが指揮を執ることになるのか。76ersの未来が懸かった決断となる。