マイアミ・ヒートのバム・アデバヨは、初のオールスター出場も果たした3年目の今季、MIP(最も飛躍した選手)受賞が期待されていた。しかし、投票結果ではニューオーリンズ・ペリカンズのブランドン・イングラムに31ポイント及ばず、僅差で2位に甘んじた。ただ、本人とっては個人タイトルよりもチームの功績のほうが重要なようだ。 『Sun Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン記者によれば、アデバヨは9月11日(日本時間12日)に行われた練習後にMIP受賞を逃したことについて、このようにコメントしたという。 「最終的な目標はトロフィーを勝ち獲ること。だから、優勝さえできればMIPはいらないさ。MIPの受賞はもちろん名誉なことだけど、僕が本当に欲しいのはチャンピオンリングだからね。リーグ優勝のほうが重要だ。チーム全体の功績になるからね」 ミルウォーキー・バックスとのカンファレンス準決勝を4勝1敗で勝ち抜き、カンファレンス決勝進出を果たしたヒートは、フランチャイズ史上4度目の優勝を狙う。今季が自身初のプレイオフ1回戦突破となったアデバヨは、より高いレベルでプレイすることに意欲を示している。 「このレベル(カンファレンス準決勝と決勝)で戦うことは初めてだけど、このチームでプレイしているから緊張はないよ。僕たちは戦う準備ができている。早くプレイしたくてうずうずしているけどね。コートに立って生産性のあるプレイがしたい。チームメイトはお互いのためにそうしたいと思っている」 今プレイオフで全9試合に先発出場中のアデバヨは、平均16.2得点、11.7リバウンド、4.8アシストと好調をキープしている。激闘を制して勝ち上がってきたボストン・セルティックスとのカンファレンス決勝でも、その活躍から目が離せない。