マイアミ・ヒートは9月8日(日本時間9日)に行われたミルウォーキー・バックスとのカンファレンス準決勝第5戦で103-94と勝利し、通算4勝1敗でシリーズを制した。新エースのジミー・バトラーを中心に結果を残し続けるチームに、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も胸を張っている。 プレイオフ1回戦でインディアナ・ペイサーズにスウィープ勝ち(4連勝)したヒートは、カンファレンス準決勝でもレギュラーシーズンで最高勝率(56勝17敗)を記録したバックスを圧倒。2013-14シーズン以来のカンファレンス決勝進出を果たした。
今季は新加入のバトラーが要所で勝負強いエースとしてのプレイを見せつつ、3年目でオールスター初出場を果たしたバム・アデバヨ、新人のケンドリック・ナンとタイラー・ヒーローらが台頭したヒート。バトラーは昨季まで7回プレイオフに進出しながらカンファレンス準決勝突破の経験はなかったが、バックスとのシリーズでも平均23.4得点、5.8リバウンド、4.4アシストを記録するなど、抜群のリーダーシップを発揮した。 『AP通信』のティム・レイノルズ記者によれば、スポールストラHCは「それが我々がジミー・バトラーをマイアミに連れてきた理由だ」とエースを称えた。もっとも、バトラー自身はあくまでまだ志半ばだとし、改めて気を引き締め直している。 「俺たちには深い信頼関係がある。お互いに成長するために常に話し合ってきた。スタッツも名声も関係ない。大事なのはチャンピオンになることだ。バスケットボールはチームゲームだ。俺たちは1年間ずっとそうやって戦ってきた」 自身初のリーグ優勝に向けて、バトラーとヒートは心身ともに充実した状態にある。