ニューヨーク・ニックスは7月30日(日本時間31日)にトム・シボドー新HC(ヘッドコーチ)を招聘し、再建に向けて動き出した。しかし、今年も厳しいオフシーズンを過ごすことになりそうだと、地元紙『デイリーニュース』のステファン・ボンディ記者は推測している。 昨オフにケビン・デュラント、カイリー・アービング(ともにブルックリン・ネッツ)といったスーパースター獲得に失敗したニックスは、今季も21勝45敗でカンファレンス12位に低迷。2012-13シーズンを最後にプレイオフ出場から遠ざかっている。
シカゴ・ブルズのザック・ラビーンやフェニックス・サンズのデビン・ブッカー、サンアントニオ・スパーズのデマー・デローザンらスコアラー獲得の噂が浮上する一方、ニックスのターゲットと報じられたもう一人がユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルだった。 ニューヨーク州エルムスフォード出身のミッチェルは、自身の元代理人であるレオン・ローズのニックス球団社長就任を、「僕はレオンが死ぬほど好きだよ。彼が役職について、ニックスは正しい方向に進んでいくだろう」と支持。さらに、ミッチェルにとっては恩師の一人であるジャズのアシスタントコーチだったジョニー・ブライアントをアソシエイテッド・ヘッドコーチとして招聘しており、“つながり”は少なくない。 もっとも、ミッチェルはジャズと5年総額1億7000万ドル(約181億円)の延長契約を結ぶと見られており、2020年のドラフト1巡目8位指名権を保有し、キャップスペースも5000万ドル(約53億円)以上にのぼる可能性があるニックスでも獲得にこぎつけるのは容易ではない。 ボンディ記者は「ドノバン・ミッチェルの契約延長の待機報道は、ニックスのパートナーシップの夢を打ち壊す」と報じている。今年はドラフト、フリーエージェントともにそこまでの大物は不在とも言われるが、ニックスは再建の目玉としてどのような一手を打つのだろうか。