ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代に3年間で2度のリーグ優勝を経験した。ドレイモンド・グリーンとの確執が昨オフに移籍を決断する引き金になったとされ、2人は別々の道を歩み始めた後も公の場で様々な発言をしてきたが、デュラントは“口論事件”まで関係は良好だったと振り返っている。 2007年にシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)でNBAキャリアをスタートさせたデュラントは、2016年にフリーエージェントでウォリアーズに移籍。ステフィン・カリー、クレイ・トンプトン、グリーンとのカルテットで2017年、18年と2連覇を果たし、自らも2年連続でファイナルMVPに輝いた。 ネッツ移籍の発端になったのが、2018年11月12日(日本時間13日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦だ。第4クォーターの勝負所でボールを要求したデュラントに対し、グリーンはパスを出さずにドライブを仕掛けてターンオーバーを犯し、結局延長戦の末に敗れた。試合中からベンチで言い合いを繰り広げ、試合後にロッカールームへ戻ってからはさらにヒートアップして衝突したとされている。 ポッドキャスト『The Corp』に出演したデュラントは、改めて「LAのコートで言い合いをするまで、俺たちの関係はほぼ完璧だった」とウォリアーズ時代を振り返っている。 「俺たちはチャンピオンで、誰からも完璧なチームとして見られていたから、それ(グリーンとの口論)がいかに大きな出来事だったかを理解した。それがバスケットボールであり、スポーツってものさ。中にいて、そこから出て、分かることもある」 昨年のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱を断裂したデュラントは、ネッツ移籍1年目の今季は全休。グリーンとの直接対決は持ち越しとなっており、2人のマッチアップは2020-21シーズンの見どころの一つになりそうだ。