クリッパーズのカワイ・レナードが歴代最高の選手候補に? 英雄ビンス・カーターが課した“条件”は?

ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードは、8月17日(日本時間18日)に行われたダラス・マーベリックスとのプレイオフ1回戦初戦でチームトップの29得点、12リバウンド、6アシストをマークし、118-110の勝利に導いた。今年6月に22年間の現役生活にピリオドを打ったビンス・カーターは、今季レナードが通算3回目の優勝を果たせばレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と同じステージに上がると語っている。 『ESPN』の番組『Get Up』に出演したカーターは、「カワイにとって3回目のチャンピオンシップは、歴代のバスケットボール選手たちのヒエラルキーにおいて、彼を最高レベルに押し上げることになる」と自身の見解を述べた。 「(カワイを)最も偉大だと言うつもりはないよ。歴代最高の選手に関する議論においては現在3人の名前が常に挙がる。MJ(マイケル・ジョーダン)、コービー(ブライアント)、レブロンだ。今でも最も偉大なのはMJ、続いてコービーだ。そこには議論の余地がある。レブロンがもう1回優勝すれば、すぐに2人と同じ域に入る。あと一歩だ」

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2011年のドラフト1巡目15位で指名されたレナードは、サンアントニオ・スパーズでNBAキャリアをスタート。名将グレッグ・ポポビッチHCの下、大きな手と長いウイングスパンを生かした守備で頭角を現した。2015年、16年には2年連続で最優秀守備選手賞に輝いたが、ティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリの衰えとともに、徐々に攻撃での役割が増加。2016-17シーズンには平均25.5得点、ラプターズで初優勝を果たした昨シーズンは平均26.6得点を記録し、史上初めて東西でファイナルMVPを獲得した選手として名を刻んだ。 今季も57試合に出場してキャリアハイの平均27.1得点、7.1リバウンド、4.9アシストを挙げ、ポール・ジョージとともにウェスタン・カンファレンス2位(49勝23敗)の原動力として君臨。今年2月のオールスターでは、「コービー・ブライアント・MVPアウォード」の初代受賞者に輝いている。 今季クリッパーズで優勝して異なる3チームでファイナルMVPを獲得すれば史上初の快挙。カーターもその功績がレナードを史上最高クラスの選手へと押し上げると主張している。 「カワイは今、リーグ史上最高の選手の対象に手をかけようとしている。特に彼が優勝してファイナルMVPに輝いたら間違いなくそうなる」 レナードは加入1年目でクリッパーズにフランチャイズ史上初の優勝をもたらし、29歳にしてレジェンドたちと肩を並べることになるのだろうか。

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