フロリダ州オーランドで再開したNBAのシーズンは、間もなくシーディングゲームの折り返し地点を迎える。各チーム8試合消化後にはいよいよプレイオフに突入するが、ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代に2度の優勝を果たしたケビン・デュラント（ブルックリン・ネッツ）は、ロサンゼルス・クリッパーズの優勝を予想している。 今季のNBAは新型コロナウイルスによるリーグ中断まで、ミルウォーキー・バックスが首位を快走。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの二枚看板が君臨するロサンゼルス・レイカーズ、昨季王者のトロント・ラプターズ、カワイ・レナードとポール・ジョージの強力デュオを擁するクリッパーズなどがそれを追いかける構図となってきた。
現在開催中のシーディングゲーム終了後、8月17日（日本時間18日）からはプレイオフがスタートする。右足アキレス腱断裂で今季全休となったデュラントは、ポッドキャスト『Play For Keeps』で「何が起こるか分からないから選びたくはないけど…」と前置きした上で、各カンファレンスの決勝カードをラプターズとバックス、レイカーズとクリッパーズと予想。そして、「クリッパーズとバックスがファイナルを戦って、クリッパーズが勝つかな」と続けた。 「ウイングにはポール・ジョージとカワイ（レナード）がいる。勝利に必要なのは優れたウイングというなかで、そのポジションでトップ2、少なくともトップ3かトップ4には入る2人が同じチームにいるんだ」 デュラントは史上初めて東西でファイナルMVPに輝いたレナード、トップディフェンダーであるジョージの存在が大きいとしつつ、そのサポーティングキャストも特筆に値すると主張している。 「クリッパーズは選手層が厚くて、タレントは申し分ないほど素晴らしい。ベンチにはリーグベストのコンボスコアラー（モントレズ・ハレルとルー・ウィリアムズ）がいる。お互いを支え合っているビッグマンとガードだ。それ以外にも、他のチームでスターターだったマーカス・モリスとレジー・ジャクソンがいる。ランドリー・シャメットはスナイパー（シューター）だし、ジャマイケル・グリーン、ジョアキム・ノアもプレイタイムを与えるに値する選手。（イビツァ）ズバッツらを含めて優秀な選手が11人もいて、コート上で隙がないんだ」 『ESPN』のロイス・ヤング記者によると、同局のプレイオフオッズにおいてクリッパーズはバックス（49.7％）、レイカーズ（18.7％）に次ぐ3番人気（10％）にランクイン。果たして、創設50周年のメモリアルイヤーに悲願の初優勝を果たせるだろうか。