「NBA Rakuten」は、日本時間8月11日(火)午前7時30分からトロント・ラプターズ対ミルウォーキー・バックス戦を配信する。イースタン・カンファレンスのトップコンテンダーと評される両軍による一戦では、ラプターズの3ポイントシュートが勝敗を分けるポイントとなる。 イーストのトップ2に君臨するバックスとラプターズは、どちらも守備を最大の売りにしている。今季のディフェンシブ・レーティングでリーグトップ(102.3)のバックス に対し、ラプターズも2位(104.5)とリーグ随一の堅守を誇る両軍は、その守りにおけるコンセプトが共通しているのもポイントだ。互いにインサイドを固めて、3ポイントを意図的に相手に打たせることを守備の決め事にしており、それはペイント内の失点数(バックス:38.3、ラプターズ:41.9)と被3ポイント試投数(バックス:39.5、ラプターズ:38.8)において、2チームがリーグで最も多い数字を残していることからも明らかだろう。 守備力では甲乙付け難い両軍だが、オフェンスではバックスが一枚上手と見るべきだ。2年連続MVP受賞を視野に入れる絶対的エースのヤニス・アデトクンボを中心に、クリス・ミドルトン、ブルック・ロペスなどのシュート力に優れた選手がその脇を固め、今季リーグ最多の平均得点(118.9)を記録している。ラプターズは3ポイント成功率(37.2%)こそバックス(35.4%)の上を行くが、時に攻撃が停滞するのが悩みどころ。昨季はカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)が独力で局面を打開していたが、今季はその役を任されるパスカル・シアカムがまだそのレベルに達していない。チームとして3ポイント成功率4割以上をマークした試合では22勝3敗と大きく勝ち越すが、悪い流れから苦し紛れのシュートを打たされる場面が多くなるようであれば、22点差で敗れた8月7日(日本時間8日)のボストン・セルティックス戦のような展開になる可能性も大いにあるだろう。 なお、「NBA Rakuten」の日本語配信では、 塚本清彦さんが解説、三橋泰介さんが実況を務める。
■今季の直接対決 2019年11月2日:ラプターズ(105) @ バックス(115) 2020年2月25日:バックス(108) @ ラプターズ(97) ■ラプターズ情報(50勝19敗) ・パスカル・シアカムは今季平均23.1点、7.4リバウンドを記録。ラプターズで平均23点&7リバウンド以上を記録したことがあるのは、2009-10シーズンのクリス・ボッシュ(24.0&10.8)、昨季のカワイ・レナード(26.6&7.3)のみ。 ■バックス情報(55勝15敗) ・70試合終了時点の勝率(.786)は球団史上2番目のハイペース。 ・前の試合でブルック・ロペスが2017-18シーズン以来の30点超え(34点)を記録。 ・シーディングゲームの5試合で、ヤニス・アデトクンボは平均31.0点、FG成功率63.5%を記録。 ・今季の平均得失点差(10.6)は歴代8位タイ。