アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングは2年目の今季、リーグ4位の平均29.6得点、同2位の平均9.3アシストを記録するなど大ブレイクし、オールスター初出場も果たした。成長著しい21歳は、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチと並んで次世代のNBAを担う存在と目されているが、元バスケットボール選手のラシャード・フィリップス氏は名ポイントガード(PG)のアイザイア・トーマス以来の逸材だと主張している。
現役時代は主にNBDL(現Gリーグ)や海外リーグでPGを務め、現在は『Sports Talk 2319』のオーナーを務めるフィリップス氏は自身のツイッターで、ヤングのポテンシャルを、“バッドボーイズ”と恐れられたデトロイト・ピストンズの不動の司令塔で、殿堂入りも果たしているアイザイア・トーマスになぞらえている。 「トレイ・ヤングはアイザイア・トーマス以来、我々が見てきたなかで最も危険で希少なPGになる勢いを見せている。ディフェンスを広げ、他の選手にオープンのチャンスを作る能力は過去に例がない。トレイ・ヤングは独自の物語を描き続けている。その進化は想像以上に早い」 2018年のドラフト1巡目5位でNBA入りしたヤングは、ルーキーイヤーから平均19.1得点、8.1アシストをマークして台頭。強気な性格でも知られ、今年4月には名センターのシャキール・オニールから、現役最高シューターのステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を追い抜くのにどれくらい時間がかかるかを問われ、「1年かな。僕はそこにたどり着くために相当ハードに練習している」と発言して話題を呼んだ。 フィリップス氏はヤングを大学時代から高く評価していたようで、ヤングがNBA入りする2018年のドラフト前に『Fox Sports Radio』の番組『The Herd with Colin Cowherd』に出演した際、「NBAの良いチームには一つの共通点がある。それはダイナミックなPGの存在であり、トレイ・ヤングはPGポジションの代表格だ」と賛辞を送っていた。 まだ21歳と伸びしろを十分残しているヤング。今後のキャリアで、カリーやトーマスら偉大なPGにどこまで近づくことができるだろうか。