トロント・ラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)が35歳のベテラン、マルク・ガソルに期待を寄せている。 ガソルは、今季2度にわたって左ハムストリングを痛め、計28試合を欠場した。しかし、『TSN』によれば、新型コロナウイルスの影響による中断期間でシェイプアップに成功したという。中断期間に規則正しい食生活を徹底していたというガソルは、SNSなどに投稿されている写真でも、公称116kgを下回るであろうシェイプアップされた体が話題になっていた。
12日(日本時間13日)にメディア対応する予定だったものの、コンディションを優先するナースHCの意向で対応を回避したガソルに代わって、指揮官はガソルの状態についてこう語っているという。 「私が知る限り、(左ハムストリングは)100%完治している。技術的にも申し分ないし、すべて上手く行っている。なんの問題は感じられない」 また、新人のテレンス・デイビスも、ガソルのあまりの状態の良さに驚きのコメントを残しているという。 「彼は今プレイオフモードだ。本当によく動けているし、全盛期の頃のマルクのようだ。相手にとって脅威の存在だよ」 メンフィス・グリズリーズ一筋のNBAキャリアを歩んでいたガソルは、昨季途中にトレードでラプターズへ移籍。フランチャイズ史上初めての優勝メンバーの一員となった。今季も先発センターを任されていたが、負傷離脱も増加し、今季は64試合中36試合の出場にとどまっている。 23歳でNBA入りしたガソルも早35歳。史上8チーム目の2連覇を果たすうえで、その豊富な経験は欠かせないだけに、好調ぶりはチームにとって何よりの朗報だろう。