昨年のドラフト全体2位指名でメンフィス・グリズリーズに入団し、今季の新人王の最有力候補であるジャ・モラントが、リーグ中断中に肉体改造を行い、体重を約5.4キロ増やしたと、『ESPN』のティム・マクマホン記者が報じた。同記者によると、モラントは手術を要した右ひざの故障からも順調に回復しているという。 報道によると、モラントはバーチャル上で行われたメディア取材で「右ひざの状態はかなり良い。痛みもない」と語ったほか、肉体改造を行ったことでプレイの幅が広がったと以下のように明かした。
「体が強くなったことで、激しいコンタクトにも耐えられるようになった。体を活かしたプレイの幅も広がったし、異なる様々なスクリーンを回避できるようになった。これはオーランドで再開されるシーズンへ向けて僕が最優先していた課題だった。僕のプレイスタイルを活かすためには体の強さが最も重要だからね」 7月末から再開されるシーズンへ向けて順調に準備を整えているモラントは、インタビューの最後にその意気込みを語っている。 「シーズンを通して、僕らを軽視する人たちを見返してやりたいという一心でプレイしてきた。再開後もそれを続けるだけさ。今まで通りチーム一丸となって勝利を目指すことだけを考えている。シーズン再開に向けてモチベーションが高まり、やる気がみなぎっているよ」 モラントは今季、出場した59試合すべてに先発し、平均17.6得点、3.5リバウンド、6.9アシストをマーク。開幕前は、モラントやジャレン・ジャクソンJr.を軸に再建を進める若手中心のグリズリーズが、プレイオフに進出する確率は低いと思われていたが、チームは周囲の期待を良い意味で裏切り、現在ウェスタン・カンファレンス8位(32勝33敗)とプレイオフ出場圏内につけている。 シーズン再開後は、グリズリーズを3.5ゲーム差で追うポートランド・トレイルブレイザーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングスらとプレイオフ最後の出場枠を懸けて戦う。