ボストン・セルティックスは2008年、ケビン・ガーネット、ポール・ピアース、レイ・アレンの“ビッグ3”を中心にフランチャイズ史上17回目の優勝を果たした。当時の優勝メンバーの一人であるケンドリック・パーキンズが改めて当時を振り返り、アレンとポイントガードのラジョン・ロンドが不仲になったきっかけについて明かした。 『ESPN』の『The Jump』に出演したパーキンズによれば、優勝した2007-08シーズン終了後、セルティックスはポイントガードのグレードアップを画策し、当時ニューオーリンズ・ホーネッツのクリス・ポールに白羽の矢を立てたという。
2007-08シーズン、2年目のロンドはレギュラーに定着し、NBAファイナルでも全6試合に先発して平均9.3得点、3.8リバウンド、6.7アシストを記録するなど、リーグタイトル獲得に貢献した。一方、1歳年上のポールは平均21.1得点、11.6アシスト、2.7スティールをあげてオールスター初出場を果たし、そこから瞬く間にスターダムを駆け上がっていくことになる。 「当時、クリス・ポールはニューオーリンズを離れたがっていた。MVPを獲得できるレベルの才能ある選手だ。でも俺たちは、先発5人が健康体の時はプレイオフシリーズでも負けなかった。(現状でも)十分すぎるほどだと思っていた。お互いのキャラクターやプレイスタイルを知っていたからね。でも、レイはその話に乗り気な一人で、それがロンドの耳に入ってしまったんだ」(パーキンズ) アレンは弟のようにロンドを可愛がっていたが、この件をきっかけに2人の関係は一気に冷え切ってしまったとパーキンズは語る。 「他の連中と問題があった場合は、(当時のセルティックスは)ロッカールームで徹底的に話し合っていた。だから、俺たちは2人に話をさせたんだ。だけど、その時以来、レイとロンドは2度と意見が一致することはなかったと思う」 その後、2011-12シーズン開幕前にもロンドとポールのトレードの噂が持ち上がったが、最終的に成立せず。アレンは2012年にヒートへ、ロンドも2014年にトレードでダラス・マーベリックスへ移籍している。