新型コロナウイルスの影響で中断していたNBAは、6月5日(日本時間6日)に選手会が22チームによるシーズン再開案を承認。7月末からフロリダ州オーランドにある「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」でシーズンが再開される予定で調整が進められている。未曾有の状況に、今シーズンの優勝チームには注釈を意味する“アスタリスク”を付けるべきだという声もあるが、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はその必要はないと主張している。 ロックアウトの影響で短縮シーズンとなった1998-99シーズン(50試合)、2011-12シーズン(66試合)にも議論がなされたように、通常のシーズンと異なる状況下での優勝を同等に扱うべきなのかという懸念が浮上するなか、カーHCは『95.7 The Game』で持論を展開。その様子を『NBC Sports』が伝えている。
「私は、このような状況下でもチャンピオンシップは重視されるべきだと感じている。人々はアスタリスクを付けたいと思うかもしれない。だが、私の考えではアスタリスクは必要ない。タイトルを獲るために非常に過酷で難しい挑戦になるだろう」 また、ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングのようにシーズン再開に関して疑問を呈す選手たちも少なくないなか、カーHCは「再開を決断するのは簡単な答えじゃない」と理解を示しつつ、協力することの重要性を説いた。 「唯一できるのは、選手の話を聞き、彼らとコミュニケーションをとって協力することだけだ。NBAは(リーグと選手に)真のパートナーシップがあり、他のスポーツよりも優れていると思う。特に社会問題に関してはね」 NBAはルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)のコロナ感染発覚を受けて3月12日(同13日)からシーズンを中断。現在は各チームに練習施設の開放が許可され、選手たちは任意でトレーニングを行っている。 現在リーグと選手会で協議されている再開案は、全30チーム22チームの参加、8試合のレギュラーシーズン、東西各カンファレンス8位と9位が4ゲーム差以内であれば両者によるプレイイン・トーナメントで最終スポットの8位を決める特別ルールを採用するなど、様々な“特例”の導入が予定されている。