NBA、来シーズンは開催期間の短縮を検討か

6月9日(同10日)、NBAが2020-21シーズンは通常のスケジュール形式を保った上で、開催期間を短縮する方針であることを各チームのゼネラルマネージャー(GM)に伝えたと、アトランタ・ホークスのバスケットボール運営部門代表兼GMを務めるトラビス・シュレンクが明かした。 ニュースを報じた『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、シュレンク氏は記者を集めた電話会議で、「リーグは可能な限り本来のスケジュールに近づけたいのだと思う。大学のシーズンやドラフトなどを考慮した様々な理由から、リーグは今季の閉幕後すぐに2020-21シーズンを開始することを検討している」と語ったという。 同記事にてボンテンプス記者は、来シーズンの開催期間を短くすることで、2021年8月に延期された東京オリンピックとNBAのシーズンが被るのを防ぐという利点があると主張。また、NBAがリーグに登録されている108人の外国籍選手がオリンピックに参加することを重要視すると同時に、オリンピックの開催前にシーズンを終了させることで、視聴率軽減のリスクも防げるからだとした。 一方で、ボンテンプス記者は、シーズン期間の短縮による懸念として選手の疲労を挙げている。リーグは近年、2日連続での試合を少なくするよう努めており、2017-18シーズンからは、各チームが5日間で4試合以上行うようなスケジュールを組むことは禁止されている。 選手会のミシェル・ロバート事務局長が設定した暫定的なスケジュールでは、来季のトレーニングキャンプとシーズン開幕はそれぞれ11月10日(同11日)と12月1日(同2日)となる予定。今季閉幕は遅くて10月12日(同13日)になることが濃厚なため、予定通りに来季が開幕される場合は極めて短いオフシーズンとなる。 今シーズン再開の目処が立ったばかりの現段階では、来季のスケジュールをまだ決まっていない。しかし、来年はオリンピックというビッグイベントが夏に控えているだけに、最終的にどのような予定が組まれるのかに注目が集まる。

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