ニューヨーク・ニックスは次期ヘッドコーチ(HC)候補の調査を近々に開始するなかで、現時点ではトム・シボドーが最有力だという。 オフにケビン・デュラントやカイリー・アービング(ともにブルックリン・ネッツ)といったスーパースターの獲得に失敗したニックスは、開幕4勝18敗と大きく躓き、昨年12月にデイビッド・フィズデールHCを解任。その後、マイク・ミラー・アシスタントコーチ(AC)が暫定的に指揮を執り、今季新加入のジュリアス・ランドルが平均19.5得点、新人のRJ・バレットが平均14.3得点と奮闘してきたが、新型コロナウイルスによるシーズン中断まで21勝45敗とカンファレンス12位に沈んでいる。 NBAが7月中のシーズン再開に向けて動き出したなかで、ニックスも次期HC候補の調査を開始。『The Athletic』によればミラーACや、シーズン途中までネッツを率いていたケニー・アトキンソン元HCが面談に応じる見込みとされるが、現時点で最有力はシボドーだという。 シボドーは2010~15年にシカゴ・ブルズ、16~19年にミネソタ・テンバーウルブズでHCを務め、通算成績は352勝246敗。ブルズ時代の2010-11シーズンにはMVPに輝いたデリック・ローズ(現デトロイト・ピストンズ)を中心としたチーム作りで、カンファレンス決勝まで勝ち進んだ。ティンバーウルブズ時代にはゼネラルマネージャーとの確執も噂されたが、ディフェンス指導の手腕は高く評価されている。 レオン・ローズ新球団社長は「向こう2~3週間」で候補を絞る意向を表明。過去6年連続で負け越し、プレイオフ進出を逃しているニックスは新HCの下で名門の輝きを取り戻せるだろうか。