ロサンゼルス・レイカーズは今季、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを中心に49勝14敗とカンファレンス首位を走った。チームトップの平均26.7得点、9.4リバウンド、3.1アシスト、1.5スティール、2.4ブロックを記録しているデイビスがシーズン終了後に来季の契約を破棄してフリーエージェント(FA)になる権利を保有するため、今オフの戦略が注目される。 デイビスの去就次第でキーマンとなるのが、34歳のベテランビッグマン、ドワイト・ハワードだ。昨年8月、前十字靭帯を断裂したデマーカス・カズンズの代役として1年間の無保証契約を締結。問題児として見られていたハワードを迎え入れるレイカーズの選択を懐疑的に見るものも多かったが、62試合に出場して平均19.2分のプレイ時間で7.5得点、7.4リバウンドとバックアッパーとして申し分のない活躍を披露してきた。今年1月に今シーズン終了までの完全保証契約を勝ち取っている。 『The Athletic』のジョン・ホリンジャー記者は、ハワードの再契約の内容次第で、今季のメンバーを何人か放出しなければならないと予測している。 「ハワードはノンバード例外条項のミニマム契約を結んでいる。今季想像以上の活躍で、ミニマム契約でもう一度サインできないとなると、レイカーズは再契約にミッドレベル例外条項(925万ドル/約10億円)を使わないといけないことを意味する」 現ロスターにおいて、デイビス以外にケンテイビアス・コルドウェル・ポープ、エイブリー・ブラッドリー、ジャベール・マギー、ラジョン・ロンドが来季の契約はプレイヤーオプション。レイカーズがハワードの再契約を優先した場合、そのうちの1人以上の流出を余儀なくされる可能性がある。 「4人全員がオプトアウトの場合、サラリーキャップは3600万ドル(約38億7000万円)となり、ロースターに7つの枠ができる。ミッドレベル例外条項とバイアニュアル例外条項で2人のFA、そのほかに最低保証で2人のFAと契約すると、コルドウェル・ポープ、ブラッドリー、マギー、ロンドのうち2~3人に2000万ドル(約21億5000万円)を使える」 FAになれる権利を保有するデイビスの慰留が最優先と同時に、ハワードの去就も来季を占う上で鍵を握りそうだ。