ニックスのヤニス・アデトクンボ獲得は不可能!? 番記者が21年オフを予測、最後の“切り札”は?

2019年のMVPであるミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、2020-21シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる。2021年夏の時点でまだ26歳と伸びしろを残す、現代随一のオールラウンダーが市場に出るとなれば争奪戦になるのは確実だが、ニューヨーク・ニックスはすでに獲得のチャンスを失っている可能性があるという。 今季のバックスは、平均29.6得点、13.7リバウンド、5.8アシストをマークしているエースのアデトクンボに導かれ、53勝12敗とリーグ首位を快走した。 バックスと延長契約を結ぶとなれば、史上最高額となる5年総額2億5375万ドル(約272億円)のスーパーマックス契約となることが濃厚だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による収益減の影響で、NBAのサラリーキャップも下方修正されるかもしれない。以前からアデトクンボのFAは可能性が指摘されていたが、将来予測が困難な状況となっている。 『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バーマン記者は、読者からの「ヤニスが2021年にフリーエージェントとなり、ニックスに行く可能性があるという話を耳にします。彼は本当にニックスに興味があると思いますか?」という質問に、持論を展開した。 「シーズン打ち切りの可能性は、ミルウォーキーに最もダメージがある。彼らは優勝候補の最右翼だった。ヤニスは2021年にフリーエージェントとなった際、ミルウォーキーに残留したがっているようだが、それはあくまで優勝を狙えるチームという条件付きだ。関係者によれば、新型コロナウイルスのパンデミックによって状況が劇的に変化したため、ヤニスの今後のプランを正確に特定するのは難しい。ヤニスにとってブリューシティ(ミルウォーキーの愛称のひとつ)でのラストシーズンになるのか、誰にも分からない」 そのなかで今季サラリーキャップはリーグ30位で、2021年オフに大物FA獲得の資金があるであろうニックスは、可能性が低いとバーマン記者は考えているようだ。 「ニックスはおそらく2020-21シーズンの勝者(優勝候補)にはならないだろう。そして、知っての通り、ヤニスはニックスが兄タナシスにチャンスを与えなかったことに失望していた。タナシスは(2015-16シーズンに)ニックスで2試合しか起用されなかった。今は(ヤニスがいる)バックスでプレイしている。代理人のヨルゴス・パヌーも『ニックスはヤニスの試合を視察するためにギリシャにスカウトを派遣しなかった唯一のチームだった』と発言している。ニックスは否定しているけどね」 ただバーマン記者は最後に、2021年のNBAドラフトにエントリーする可能性がある末っ子アレックスの存在について言及。「アレックスはアメリカの大学に進まず、ヨーロッパのチームに行くことを決断した。ニックスは2021年のドラフトでヤニスと結ばれる別のチャンスがあるかもしれない」とし、フリーエージェント宣言前のドラフトで弟を獲得した場合、アデトクンボの心が変わるかもしれないと回答を結んでいた。

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