ジョン・ウォール、2016-17シーズンのチームを“自己ベスト”に認定「一番楽しかった」

ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールは2010年の加入以降、司令塔として、エースとしてチームを牽引してきた。10年目の節目となる今シーズンは、2019年2月に左アキレス腱を断裂した影響でここまで1試合も出場していないが、すでに練習を開始するなど復帰に向けて一歩ずつ進んでいる。そんな不動の大黒柱は、2016-17シーズンのチームを“理想形”に挙げた。 2013-14シーズンから5年連続でオールスター出場を果たし、リーグ屈指のポイントガードに上り詰めたウォールは、NBA7年目の2016-17シーズンにキャリアハイの平均23.1得点、10.7アシストを挙げ、オールNBAサードチームに選出。1979-80シーズン以降では球団史上最多となる49勝を挙げたウィザーズはプレイオフでもカンファレンス準決勝まで勝ち上がり、ボストン・セルティックスと壮絶な死闘を繰り広げた。 王手をかけられて迎えたシリーズ第6戦では、2点ビハインドの第4クォーター残り3秒でウォールが逆転の決勝3ポイントを沈めて劇的勝利。惜しくも最終戦で敗れて涙を呑んだが、ウォールとブラッドリー・ビールの他にも、オットー・ポーターJr.(現シカゴ・ブルズ)、マーキーフ・モリス(現ロサンゼルス・レイカーズ)、マーチン・ゴータットらいぶし銀のタレントが揃っていた。 ウォールは12日(日本時間13日)、2016~18年にウィザーズでプレイした元同僚のジェイソン・スミスとFacebookのライブストリームを実施。2016-17シーズンは、デマーカス・カズンズ、エリック・ブレッドソー(現ミルウォーキー・バックス)、パトリック・パターソン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)を擁して35勝3敗の快進撃を見せたケンタッキー大時代と同等の充実感があったと振り返る。 「ワシントンに来て10年になる。前にも言ったけど、最初の2年間に経験のすべてが詰まっている。そこから素晴らしいベテランを獲得し、それぞれの役割が何かを理解して受け入れていった。俺たちはただプレイしているだけ。アイツらとプレイするのは大学以降で一番楽しかった」 2016-17シーズンに74試合で起用されたスミスも、「僕がプレイした中でベストチームのひとつ。あらゆるポジションの潜在能力が高く、多くの武器があった」と回顧。それに続いてウォールは、「あのチームは楽しかった。仲間との関係性も素晴らしかったね。ひとつ言えるのは、あのチームをあと1年、2年キープできたら良かったってことさ」と語った。 今季は24勝40敗と大きく負け越しているが、ビールが一皮むけ、八村塁の加入、ダービス・ベルターンスやトーマス・ブライアントの台頭と明るい材料もある。さらにウォールが戻ってきたウィザーズは、2016-17シーズンに負けない要注目のチームとなるかもしれない。

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