シカゴ・ブルズで6度の優勝を達成したNBAレジェンドのマイケル・ジョーダンは、リーグ屈指のトラッシュトーカーとしても知られている。『Clutchpoints.com』のコール・マッカーリー記者によると、グラミー賞を15度受賞した人気ラッパーのエミネムは、そんなジョーダンにトラッシュトークを仕掛けて背筋が凍る思いをしたそうだ。 『SiriusXM Shade 45』のインタビューのなかで、エミネムは、コラボレーションスニーカーの構想についてジョーダンと電話で話し合ったときの逸話を明かした。 「スニーカーに関する良い話し合いができて、全てが上手く進んでいた。彼は凄くクールだったし、万事順調だった。それで、俺は電話を切る前に『じゃあ、今度デトロイトに来たら、あんたの上からダンクを叩き込むよ』と言ったんだ。でも、電話を切ったあと、俺は『なんてこった。俺は全てを台無しにしちまった』と思ったよ」 「俺のなかでは、その言葉はジョークに過ぎなかった。だって、俺がジョーダンの上からダンクできるわけないじゃないか。もちろん彼もそれが分かっているはずだと思って、俺はあんな馬鹿げたことを言ったんだ。でも、俺は電話を切ったあとに『彼がジョークだと気付かなかったらどうしよう』と焦ったのを覚えているよ。だって、彼は…とても闘争心が強いだろう?」 エミネムの心配をよそに2人のコラボレーションは順調に進み、2004年にリリースされたエミネムの4thアルバム『Encore』のプロモーションとしてAir Jordan 4 “Encore”を友人や関係者用に50足限定で製作。また、2015年には、アメリカのワークウェアブランド『Carhartt』をコラボレーションに加えたAir Jordan 4を10足限定でチャリティーオークションに出品している。『sole collector』によると、Carharttとのトリプルコラボ作品は、最高3万100ドル(当時約370万円)で落札され、落札総額は22万7552ドル(約2800万円)になったそうだ。