かつてニューヨーク・ニックスなどに在籍した元NBA選手のステフォン・マーブリーが、新型コロナウイルスの感染者拡大に苦しむ地元ニューヨークのためのマスク集めに奔走している。 マーブリーは現役時代の後半を中国プロリーグのCBAで過ごし、2018年に引退した。そして昨年からCBAの北京ロイヤルファイターズでコーチを務めている。『ニューヨーク・タイムス』はマーブリーが、中国のサプライヤーと微粒子用マスクのN95マスク計1000万枚を、1枚あたり定価の3分の2となる2ドル75セントでニューヨーク市に売ってくれるように話をまとめたと報じている。 同紙の取材にマーブリーは、「結局、俺はブルックリンの出身だ。そして家族はコーニー・アイランドに住んでいる。今の状況に影響を受けている家族がたくさんいる。そして、今、人々にとってどれだけマスクが重要か分かっている」と語る。 マーブリーは、ニューヨーク市ブルックリンのエリック・アダムス区長にこのマスク供給について連絡を取った。ただ、アダムス区長は同紙の取材に、今はマスクの供給が必要ではないと答えている。一方、ニューヨーク州の保健局では「ステフォンに感謝したい」と述べ、アダムスにマーブリーと話し合いを続けるように促している。