新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグが中断されるなか、選手のコンディション管理が課題となっている。ほとんどの選手がバスケットボールコートにアクセスできず、また公共のトレーニングジムも閉鎖されている状態が続いている。 しかし、いつリーグが再開されてもいいように、選手たちは自主的にトレーニングを行わなければならない。そんな中、デンバー・ナゲッツの選手たちは、チームのストレングスコーチによって作られた個別の練習メニューを日々こなしている。『AP通信』が3月27日(日本時間28日)に発表したレポートによると、ナゲッツはアスリートの練習管理アプリ「Teambuildr」を使用し、各選手の個別ワークアウトを管理しているという。 長引くリーグの中断と、再開の目途がいまだ立っていない状況下では、選手の身体的なコンディションだけでなく、彼らの精神状態も不安視されている。ナゲッツのアシスタント・ストレングスコーチであるクラウス・アントゥネス・デ・ソウザは、先行きが不透明であるこの時期、選手のモチベーション維持が特に重要視されることを以下の通り指摘した。 「いつリーグが再開されるか分からない状況で、アスリートがモチベーションの維持をできるようサポートするのは最も難題なタスクだ。オフシーズンのコンディショニングは、シーズン開幕から逆算してメニューを組むが、今はそれができないからね」 同メディアによると、ナゲッツを含むNBAの6チームが「Teambuildr」で選手の個別ワークアウトを管理しているという。また、その他チームもフェイスタイムやズームといったウェブ会議ツールを使用し、同様に選手のワークアウトを管理しているようだ。 NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、今季を再開したいという意思を表明している。多くのチームが残り約17試合を控えているが、リーグが再開された場合、どのように残りのシーズンを進行していくかはいまだ不透明だ。 最後にソウザは、「優先すべきは多くのトレーニングメニューを選手にさせるのではなく、彼らが安定した精神状態を維持できるようにサポートすることだ」と語った。