近年、米国では大麻に対する姿勢が大きく変化しており、11の州で娯楽用大麻の使用が合法化されているほか、多くの州で非犯罪化や医療目的の使用が認められている。この流れはスポーツ界へも浸透しており、MLBでは禁止薬物リストから排除されているほか、NHLでは禁止されているものの、大麻の使用で処分が科されることはない。 一方のNBAでは、ランダムに行われる薬物検査で3度陽性反応が出ると、5試合の出場停止処分が科されるルールとなっている。ところが、『NBC Sports』が2月29日(日本時間3月1日)に纏めたレポートによると、リーグ全体の85%以上が大麻を使用しているというのだ。 ポッドキャスト番組の『Up in Smoke』に出演したブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、リーグの禁止薬物リストから大麻が排除されることを望んでいると、以下の通り語った。 「大麻について議論されていること自体がおかしなことだと思うよ。この植物が存在していることには理由がある。体に害はないし、皆で集まって楽しい時間を過ごせる。そうなること(禁止薬物リストから排除されること)を願っているよ、特にNBAではね」 デュラントは、大麻をカフェインと比較し、以下の通り続けた。 「皆コーヒーを飲んだり、たまにワインを飲んだりするよね?(大麻は)それと同じような感覚だよ。だから何故未だに議論されているのか理解に苦しむ」 同メディアによると、大麻合法化に賛成派のデュラントは、2つの大麻ビジネスに投資しているという。このように、全米で合法化の流れが加速しているとはいえ、国連レベルでは規制物質法により規制されており、ヘロインやコカインといった薬物と同じカテゴリーに分類されているのもまた事実だ。 大麻を巡る法律に関しては、国連や合法化を認めていない州が時代の流れに追いついていないだけという意見も多数あるため、リーグが禁止薬物から排除するのも時間の問題だろうと、同メディアは報じている。