2月14日(日本時間2月15日)にシカゴのユナイテッド・センターで行われたNBAオールスターの名物イベントである『ライジング・スターズ』で、ワシントン・ウィザーズの八村塁が14得点、7リバウンド、4アシストの活躍を見せた。有望なキャリア1年目と2年目の若手選手のみが選出される同イベントは、オールスター選出も果たしているダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチとアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングを筆頭に、それぞれチームUSA(米国出身選手)とチーム・ワールド(外国出身選手)に分かれて行われた。 チーム・ワールドからは、スロベニア出身の昨季新人王であるドンチッチを筆頭に、日本人選手として史上初出場となった八村、ニキール・アレキサンダー・ウォーカー(ニューオーリンズ・ペリカンズ/カナダ出身)、RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス/カナダ)、ブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ/カナダ)、シャイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティー・サンダー/カナダ)、スビアトスラフ・ミクハイリク(デトロイト・ピストンズ/ウクライナ)、ジョシュ・オコーギー(ミネソタ・ティンバーウルブズ/ナイジェリア)、モーリッツ・ワグナー(ワシントン・ウィザーズ/ドイツ)、そして怪我で欠場となったディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ/バハマ)に代わり、ニコロ・メリ(ニューオーリンズ・ペリカンズ/イタリア)が出場した。 チームUSAからは、ヤングを筆頭に、マイルズ・ブリッジズ(シャーロット・ホーネッツ)、ウェンデル・カーターJr.(シカゴ・ブルズ)、デボンテ・グラハム(シャーロット・ホーネッツ)、ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、ケンドリック・ナン(マイアミ・ヒート)、エリック・パスカル(ゴールデンステート・ウォリアーズ)、PJ・ワシントン(シャーロット・ホーネッツ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、そして怪我で欠場となったタイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)に代わり、コリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)が出場した。 開始早々からアリウープ合戦となったこの試合、チーム・ワールドで先発出場した八村がドンチッチとの息のあったプレイでアリウープを叩き込むと、チームUSAも負けじとウィリアムソンがモラントとのコンビプレイで応戦した。第2Q終盤にモラントがレッグスルーからパスを出し、ウィリアムソンが豪快にアリウープを叩き込んだ際にリングが傾くというハプニングが起きたが、会場はこのプレイで大盛り上がりを見せた。するとその直後、ドンチッチがハーフコートからのブザービーターで会場をさらに沸かせた。後半に入ってもダンクショーは続き、第4Q残り1分を過ぎた時点からはダンクコンテストに発展したこの試合、チーム・USAが151-131で逆転勝利した。 この日、第3Qにバックボードへ自らボールを当ててのアリウープを含む豪快ダンクを量産し、20得点、5リバウンド、5アシストを挙げたブリッジスがMVPに輝いている。 八村は、第1Q(クォーター)序盤に豪快なダンクを叩き込むと、ドンチッチとの息の合ったプレイでアリウープを沈めた。その後もドンチッチのパスからこの日2本目のアリウープを叩き込んだ八村は、第1Qを終えた時点でチームハイとなる8得点をマークした。 第2Q、八村は得意のミドルレンジジャンパーを沈めると、豪快なダンクでこの日12得点目を挙げた。第3Qにシュート機会はなかったものの、第4Qにはオフェンシブ・リバウンドからダンクを沈めて14得点目を記録している。