ダラス・マーベリックスのセス・カリーは、2月8日(日本時間9日)のシャーロット・ホーネッツ戦で8本中6本の3ポイントシュートを決めて、キャリア通算3ポイント成功率を43.57%とし、兄ステフィンの記録(43.51%)を抜いた。これにより、キャリア通算3ポイントシュート成功率における現役選手内のランキングで、兄を抜いてトップに立った。 長期離脱中のステフィンは3月まで復帰できない見込みのため、それまでセスが成功率を維持できれば1位の座をキープできるはず。セスの”ステフ超え”について、『Clutchpoints.com』のマーティ・フィン記者は以下のようにリポートしている。 セスのここまでのキャリアは順風満帆とは言えなかった。名門デューク大にトランスファーして全米の注目を集めたものの、2013年のNBAドラフトでは指名を受けられず、Dリーグ(現Gリーグ)のサンタクルズ・ウォリアーズやエリー・ベイホークスを転々としながらNBA入りを目指した。既にNBAで活躍していた兄ステフィンと比較されることも多かったため、セスはなかなか正当な評価を受けられなかったが、サクラメント・キングス(2015-16シーズン)でNBA入りしたあとに移籍したマーベリックス(2016年から2018年)で先発ポイントガードに抜擢され、2018-19シーズンにポートランド・トレイルブレイザーズで1シーズン活躍したあとに、マーベリックスと4年3200万ドル(約35億円)の契約を結ぶことに成功した。 今シーズン、1試合平均11.3得点、3ポイント成功率42.7%を記録しているセスは、ルカ・ドンチッチ、ティム・ハーダウェイJr.、ジェイレン・ブランソンといった人材豊富なマーベリックスのバックコート陣の中でも、得点源の1人として重要な役割を担っている。