ヘリコプター墜落事故で父親コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、他の7名と共になくなった13歳のジアナ・ブライアントは、コービーの4人の娘の中で最もバスケットボールに打ち込んでいた。「ジジ」の愛称で知られ、父のニックネーム“ブラックマンバ(Black Mamba)”にちなんで“マンバチタ(Mambacita)”とも呼ばれていた彼女は父の英才教育を受けており、将来は全米随一の名門校コネチカット大に進学。その後、WNBA選手になることを目標としていた。 実際に、ブライアント親子はこれまで何度かコネチカット大ハスキーズの試合観戦に訪れるなど、すでに大学とのつながりもあった。そんななか、同大が女子アメリカ代表と行ったプレシーズンゲームにおいて、チームのベンチにジジの背番号2を記したチームジャージーと花束が置かれた椅子が設置した。チームの公式Twitterは、その写真と「マンバチタは永遠にハスキーズの一員」とのメッセージを添えて投稿している。 もちろんジジが、将来どんなレベルの選手になれるのかは誰も分からない。しかし、彼女は順調に成長しており、ファイダウェイシュートのフォームが父親そっくりと話題にもなった。また、かつてコービーは人気トークライブ番組『ジミー・キンメル・ライブ』に出演した時、ジジの自分ゆずりの負けん気の強さを明かしていた。「ある時、ファンが来て『あなたの伝説を受け継ぐ男の子を作らないといけない』って言ったんだ。そうしたら隣にいた彼女が、『大丈夫、私がいるから』と答えていたよ」 コービーは引退後、女子選手との交流も積極的に深めていて、先日には「NBAで活躍できる女子選手はいる」と語るなど、WNBAの発展へのサポートも行っていた。そうした経緯もあり、ブライアント親子は女子バスケットボール界への注目を高め、新たなヒロインとしてジジの台頭を期待する人は少なくなかった。 コネチカット大で4年連続全米王者となり、2018年のWNBAシーズンMVP受賞かつオリンピックの金メダリストであるブリアナ・スチュワートは、「私たちはレジェンドのコービーを失った」と『ESPN』の取材に答えたあと、次のように続けている。 「一緒にヘリコプターに乗っていて亡くなった子たちのことも考えてしまう。中でもジジのことは、みんな彼女はコービーの後継者として見ていたから」 2016年のシーズンMVPであるネカ・オグワイクは、ジジのことを「コービーの伝説を受け継ぐ選手で、女子バスケットボールの未来だ」と大きな期待を寄せていた。
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