かつてダラス・マーベリックスやフェニックス・サンズで活躍した伝説的ポイントガードのスティーブ・ナッシュは、2019年のNBAドラフト1巡目全体3位指名でニューヨーク・ニックスに入団したデューク大学出身のRJ・バレットのプレイメーカーとしての能力に注目しているようだ。 ナッシュが、自分と同じカナダ出身のバレットに注目するのは当然のことかもしれないが、彼を高く評価するのには確かな理由があるようだ。 アシストの名手としてファンを沸かせたナッシュは、New York Daily Newsのステファン・ボンディ記者のインタビューで以下のように語っている。 「バレットは私が思った通りの活躍をしている。彼は驚異的な才能を持っているし、成熟したバスケットボール選手だ。彼はコート上でほとんど全ての役割をこなせる。彼は、素晴らしいプレイメーカーになる素質を持っていると思う。まだNBA1年目だし、今のチームでは、まだその力を発揮する必要は無いけれどね。彼は早くも良い活躍をしているし、多才だし、得点力も高いから、ニックスのファンは大喜びしているはずだ。それに、彼はディフェンス面でも成長中だ。個人的には、彼が生まれながらに持っているプレイメーカーとしての能力をもっと発揮してもらいし、その部分にもっと注目が集まっても良いと思っている。彼はニックスにとって非常に楽しみな選手だ」 このナッシュのコメントに対し、Clutchpoints.comのブルーノ・マンリケ記者は「昨年12月6日(現地時間)に解雇されたデイビッド・フィッツデール・前ヘッドコーチは、デニス・スミスJr.やエルフリッド・ペイトンといったポイントガードが他にもいるにも関わらずバレットにプレイメーカーを任せていた。しかし、バレットのターンオーバーが多かったため、その起用法は長続きしなかった。今後、バレットが経験を積んでターンオーバーを減らすことができれば、ナッシュが思い描いているような素晴らしいプレイメーカーになるはずだ」とコメントしている。 プロ入り1年目の今シーズン、バレットはこれまでに41試合に出場して(全て先発)、1試合平均14.1得点、5.2リバウンド、2.5アシストを記録している。