ルカ・ドンチッチはキングスにドラフトされると思っていた?

2015年から18年までレアル・マドリードでプレイしたルカ・ドンチッチは、2018年のNBAドラフト1巡目全体3位でアトランタ・ホークスに指名され(その後トレードでダラス・マーベリックスへ移籍)、ルーキーイヤーから72試合に出場して(全て先発)1試合平均21.2得点、7.8リバウンド、6アシストという大活躍で新人王に輝いた。 今でこそマーベリックスの顔となったドンチッチだが、NBAドラフト前のレアル・マドリード時代には「自分はきっとサクラメント・キングスにドラフトされる」と考えていたそうだ。 ドンチッチがこう考えた経緯について、『Clutchpoints.com』のブルーノ・マンリケ記者は以下のようにリポートしている。 2018年6月、ビベク・ラナディブ・オーナーを含むキングスのフロント勢がスペインのマドリードまで足を運んでドンチッチのプレイを視察し、一緒にディナーを楽しんだそうだ。この時、当時19歳のドンチッチは「彼らは俺のプレイを見るためにわざわざマドリードまで来てくれた。しかも、オーナーをはじめとするフロント全員が来てくれた。きっと彼らが俺をドラフトで指名すると思ったよ」と、『The Athletic』のサム・アミック記者とのインタビューで語っている。 しかし、キングスはドラフト全体2位でドンチッチではなくデューク大のマービン・バグリー三世を指名した。このキングスの判断について、ドンチッチは「おそらく、俺がユーロリーグでプレイしていたからだ。ヨーロッパとアメリカのバスケットボールは違うからね。俺は、スペインリーグで1試合平均12得点を記録して、ユーロリーグでは平均14得点を記録した。この数字は、(NCAAでプレイした選手とは)違う物差しで見ないといけないんだ」と考えているそうだ。 たしかに、成熟した大人のプロ選手相手に20歳にも満たない選手が平均12得点や14得点を記録したというのは驚異的なことだし、リーグの規模の面で見ても、NCAAよりもユーロリーグの方がずっと大きな舞台だ。 だが、キングスのフロントを責めることは誰にもできない。ユーロリーグで1試合平均14得点を記録したドンチッチが、NBA2年目でその倍にあたる1試合平均28.8得点を記録するようになるとは、当時は誰も予想していなかったはずだ。

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