日本時間12月28日(土)、ゴールデンステイト・ウォリアーズが、同じパシフィック・ディビジョンに所属するフェニックス・サンズをホームに迎えて対戦する。地区ライバル同士の一戦で注目されるのが、2015年ドラフト組のディアンジェロ・ラッセル(ウォリアーズ)とデビン・ブッカー(サンズ)による同級生対決だ。 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンを怪我で欠くウォリアーズをエースとして牽引しているのが、オフにケビン・デュラントとのトレードで加入したディアンジェロ・ラッセルだ。昨シーズン自身初のオールスター出場を果たした23歳の技巧派ガードは身体能力こそ平凡だが、レフティ特有の独特なリズムで相手ディフェンスを乱すのを得意としている。巧みなドリブルからのフローターやアシスト、クイックリリースで放たれる3ポイントなどを駆使し、現在自己最高の平均得点(22.3)を記録。直近3試合は平均25.0得点とその数字をさらに伸ばしており、ウェスタン・カンファレンス最下位(8勝24敗)に沈むチームを今シーズン初の3連勝に導いている。 スコアラーとしての能力ならラッセルと同級生であり、9年生(中学3年生)の時から親友関係を築くブッカーも負けてはいない。ステップバック、プルアップ、3ポイントと数多のムーブを持つ天性の点取り屋は、昨シーズンにリーグ7位となる平均26.6得点をマーク。今シーズンはFG成功率49.7%、3ポイント成功率38.2%、フリースロー成功率90.8%と、そのシュートタッチに磨きをかけており、NBA史上8人しか達成していない“50-40-90”達成も視野に入れる。しかし右手首の怪我を悪化させた現地11日のグリズリーズ戦以降、出場した4試合(3試合欠場)で平均15.8得点、FG成功率37.5%と明らかに調子を落としており、チームも今シーズン最長の7連敗と下降線を辿っている。プレイオフ出場圏内に再度浮上するためにも、チームとしては一刻も早くこの悪い流れを食い止めたいが、そのためにはブッカーの復調は必要不可欠となるだろう。 ラッセルとウォリアーズの勢いが勝るのか、はたまたブッカーとサンズが連敗を食い止めるのか。いつか同じチームでプレイすることを夢見る、23歳の親友同士のバトルに注目しよう。