新たな節目となる2020年の始まりが間近に迫る中、様々なメディアで「2010年代における最高の選手は?」という議論が行われている。 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)など、数々のスターたちがこの10年間を彩ってきたが、ポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)にとってその答えはすでに決まっていたようだ。 元オールスターで現在は解説を務めるピアースは、現地12月20日に放送された『ESPN』の番組に出演。トピックに上がった「2010年代最高の選手は誰か」という質問に対して、自身の見解を発表した。 ピアースは、「議論の余地もなく、それはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)だ。もし彼を選ばない人がいるのであれば、その人はバスケットボールを知らないのだろう。彼はいまだトップレベルで、次の10年間においてもその称号を得る可能性すらある」と12月30日に35歳となるレブロンの輝かしいキャリアと、その持続性を称賛している。 ピアースと共に番組出演していたESPNのケビン・アーノビッツ記者は、「ただのプレイヤーではなく、彼は国際的な影響力をもった文化人でもあった」とレブロンがバスケットボールというスポーツを超えた存在であったとし、ピアース同様、レブロンを2010年代のベストプレイヤーに推している。 対抗馬に上がるカリーについてピアースは、「彼はバスケットボールを変えたね。彼の影響で今では子どもたちがハーフコートからのシュートを練習するようになった。現在のスモールボール、3ポイント時代はカリーから始まった」とその功績を称えたが、2010年の時点で全盛期を迎えていたレブロンには及ばなかったようだ。 レブロンは2010年代に3度のリーグ制覇(2012、2013、2016)を達成したほか、ファイナルMVPを3回(2012、2013、2016)、レギュラーシーズンMVPも3回受賞(2010、2012、2013)。この10年間で通算平均26.8得点を記録し、オールスターには毎年選出されている。このような偉業を残すレブロンが、2010年代のベストプレイヤーというピアースの意見に賛同する人はきっと多いはずだろう。