NBAは2019-20シーズンの約4分の1を消化した。レブロン・ジェームズ擁するロサンゼルス・レイカーズ、昨季MVPのヤニス・アデトクンボが所属するミルウォーキー・バックスがそれぞれカンファレンス首位を走っているが、今季を象徴する出来事の一つが2018年ドラフト組の活躍だろう。シャーロット・ホーネッツのデボンテ・グラハム(2巡目34位指名)は昨季控えPGで平均4.7得点止まりだったが、2年目はシーズン途中に先発の座を射止めて平均18.0得点、7.7アシストと大きな飛躍を見せている。ここでは、グラハム以外に2年目でハイパフォーマンスを見せている代表格8人を紹介する。 ■ルカ・ドンチッチ(1巡目3位指名/ダラス・マーベリックス/20歳) 昨季新人王は、もはや“2年目”の域を超越している。20試合で平均30.7得点、10.3リバウンド、9.4アシストと史上3人目となるシーズン平均トリプルダブルも射程圏内のハイペースで、オールNBA入りやリーグMVPの有力候補になっている。もし再びドラフトされるとしたら、間違いなく1位指名だろう。 ■トレイ・ヤング(1巡目5位指名/アトランタ・ホークス/21歳) ダイナミックな攻撃力に磨きがかかり、リーグ5位の平均28.2得点、同4位の8.3アシストをマーク。ドラフト翌日に交換トレードとなったドンチッチに見劣りしない活躍を見せている。 ■コリン・セクストン(1巡目8位指名/クリーブランド・キャバリアーズ/20歳) チームが低迷するなかで、オールルーキー2ndチームに選出された昨季同様のプレイを披露。3ポイントシュート成功率(40.2%→32.4%)、平均アシスト(3.0→2.5)こそ数字が落ちているが、今季はより大事にボールをコントロールしており、平均得点は16.7→18.1とアップしている。 ■シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(1巡目11位指名/オクラホマシティ・サンダー/21歳) ポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)とのトレードで加入した新たなフランチャイズプレイヤー候補。新天地デビュー戦で26得点、2戦目で28得点を挙げるなど20得点超えは早くも9回を記録。サンダーの将来を担うとトレードに踏み切ったサム・プレスティGMの判断は正しかったと言える日は近いかもしれない。 ■ジャレン・ジャクソンJr.(1巡目4位指名/メンフィス・グリズリーズ/20歳) 昨季はルーキーとして史上初となる50ブロック、50スティール、3ポイントシュート50本以上を達成。平均15.7得点、4.8リバウンドながら、大型新人ジャ・モラントとセンターのヨナス・バランチュナスの欠場後は成績を伸ばしている。 ■ウェンデル・カーターJr.(1巡目7位指名/シカゴ・ブルズ/20歳) ブルズ再建の土台候補の1人。地味ながら平均12.6得点、9.7リバウンド、シュート成功率56.6%と堅実なプレイを見せ、大学時代に比較されたアル・ホーフォード(現フィラデルフィア・76ers)との類似点を示している。 ■ミッチェル・ロビンソン(2巡目36位指名/ニューヨーク・ニックス/21歳) 2巡目指名の“原石”の1人。ニックスの壊滅的な低迷で陰に隠れがちだが、ゴール下で存在感を発揮し、平均1.9ブロック、6.6リバウンド、シュート成功率67.9%を記録している。