先週に引き続き、シーズンMVPランキングのトップを走るのはミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボとなった。今季11試合を終えた時点で1試合平均30.5得点、14.5リバウンド、6.5アシストという驚異的な数字をマークしているアデトクンボが、チームをリーグ優勝へと導き、シーズンとファイナルのMVP 2冠を獲得することは十分あり得るだろう。 シーズンとファイナルのMVP 2冠を達成した歴代選手は、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が5度、ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が2度ずつ、ウィリス・リード(元ニューヨーク・ニックス)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、モーゼス・マローン(元フィラデルフィア・76ersほか)、マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)、アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)が1度ずつとなっている。 アデトクンボの目を見張る活躍に加え、チームも現在カンファレンス同率2位(8勝3敗)と好調なため、彼が先述の歴代選手の仲間入りを果たすことに期待が高まっている。 シーズンMVPランキングに話を戻すと、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナード(先週3位)、ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビス(先週4位)、そしてフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビード(先週5位)が今週のトップ5から外れた一方で、ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデン、ボストン・セルティックスのケンバ・ウォーカー、トロント・ラプターズのパスカル・シアカムがそれぞれ3位、4位、5位に浮上した。 NBA.comが現地15日に発表したランキング上位5位は以下の通り。(データはすべて日本時間11月16日のもの) 1.ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス) 過去6試合で平均35.1得点を挙げたアデトクンボが、先週に引き続き今週も1位となった。昨季のMVPである彼は、14日に行われたシカゴ・ブルズ戦で38得点、16リバウンド、4アシスト、3スティールと大活躍。まだまだ発展途上にある彼の伸びしろは計り知れない。現時点での今季スタッツは、1試合平均30.5得点、14.5リバウンド、6.5アシスト、1.5ブロック、1.5スティールとなっている。 2.レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ) 完全復活を遂げたジェームズも先週に引き続き2位につけている。現在リーグ最多のアシスト数を誇る彼は、得点とアシストにおける平均ダブル・ダブルを記録するリーグ唯一の選手となった。現時点での今季スタッツは、1試合平均23.9得点、8.0リバウンド、11.1アシスト、1.1スティールとなっている。 3.ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ) 先週は6位につけていたハーデンが今週3位に浮上。シーズン最初の11試合で420得点を挙げた彼のスタッツは、同カテゴリーにおいてウィルト・チェンバレン(元ロサンゼルス・レイカーズほか)の2シーズンに次ぐ歴代3位となった。現在、リーグ最多の得点数を誇る彼の勢いは止まる気配がない。現時点での今季スタッツは、1試合平均38.2得点、8.2リバウンド、5.5アシスト、1.5スティールとなっている。 4.ケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス) 先週はランキング外であったウォーカーが今週4位に浮上。現在カンファレンス1位のセルティックが9勝1敗を記録したのは、同チームがリーグ優勝を果たした2007-08シーズン以来のこと。9連勝中のセルティックスで傑出した活躍を見せるウォーカーは、過去3試合でいずれも25得点、5リバウンド、5アシスト以上をマーク。現時点での今季スタッツは、1試合平均25得点、5.1リバウンド、4.6アシストとなっている。 5.パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ) 昨季MIP(最成長選手賞)を受賞したシアカムがランキング外から今週5位に浮上。昨季5試合で30得点以上をマークした彼は、今季すでにポートランド・トレイルブレイザーズ戦の36得点を含む5試合で30得点以上をマークしている。シアカムの活躍で現在カンファレンス同率2位と好調なスタートを切ったラプターズは、レナードなき今季も優勝候補であることを証明している。現時点での今季スタッツは、1試合平均27.3得点、9.2リバウンド、3.8アシストとなっている。