デマーカス・カズンズによってレイカーズのセンター陣が強化されるかもしれない。 現地27日、レイカーズのフランク・ボーゲルHCは、オフシーズンに左膝前十字靭帯を断裂したカズンズが、早ければ今季中に復帰する可能性があることを記者たちに発表した。 「まだ諦めてはいない。どうなるか待ってみるよ。このようなリハビリに多大な時間を費やす怪我は、1カ月ごとにその経過を見ていかなければいけない。ただ復帰の可能性を閉ざしてはいない」 昨シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズも、2018年のニューオーリンズ・ペリカンズ在籍時にアキレス腱を断裂していたカズンズに対して同じようなアプローチをとっており、最終的にシーズン中に復活させている。元オールスターは、その後トロント・ラプターズとのNBAファイナルで大腿四頭筋を断裂してしまうものの、レギュラーシーズンでは30試合に出場した。 パワーフォワードとしてのプレイを好むアンソニー・デイビスの望みを叶えるため、レイカーズはリスクの低い金額で、怪我の癒えたカズンズとオフシーズンに契約を結んだのだが、カズンズは不運を断ち切ることができず、夏のピックアップゲームで左膝前十字靭帯を断裂。そのニュースを受けたレイカーズは、直後に代役としてかつてのスーパースター、ドワイト・ハワードと契約を結んだ。最後にオールスター出場を果たした2014年以降、成績が急下降しているハワードだったが、現地27日のシャーロット・ホーネッツ戦では控えから23分間の出場で、16得点、10リバウンド、4ブロックと昔の輝きを披露している。 デイビスをパワーフォワードとして起用するレイカーズにとって、カズンズというオプションはまだ十分に価値がある。現在センターを務めるのがハワードとジャベール・マギーしかおらず、後者は昨季7年ぶりに1試合平均20分出場をクリアしている。 2010年のドラフト全体5位でサクラメント・キングスに指名され、怪我する以前はリーグ屈指のビッグマンとして知られていたカズンズ。通算4度のオールスター選出を誇る29歳は、平均21.2得点、10.9リバウンド、3.2アシスト、1.4スティール、1.2ブロックというキャリアアベレージを残している。また1シーズンで21-10-3-1-1以上の平均スタッツを記録している選手は歴史上でもカズンズを含めて13人しかいない。 1シーズン平均21-10-3-1-1、達成者リストは以下の通り ケビン・ガーネット 8回 カリーム・アブドゥル・ジャバー 5回 クリス・ウェバー 4回 アキーム・オラジュワン 4回 カール・マローン 4回 ボブ・レイニア 4回 デマーカス・カズンズ 4回 チャールズ・バークレー 3回 ヤニス・アデトクンボ 3回 デビッド・ロビンソン 3回 ボブ・マカドゥー 2回 ラリー・バード 1回 シドニー・ウィックス 1回