2019-20シーズンプレビュー:ウィザーズ

今オフ、ウィザーズは、ビールに3年1億1100万ドル(約119億円)の契約延長をオファー。ビールがこの提示を受けるか、どうかはシーズン開幕の前日まで猶予がある。しかし、ウィザーズの描く未来が、ビールを柱とするものであるのは明らかだ。ジョン・ウォールは、アキレス腱の大怪我からの回復途中で今シーズン全休の見込み。そのため、今シーズン、そして中長期的な未来の両方がどんなものになるかはビールの選択次第だ。 オフシーズン、新GMに長年アシスタントを務めていたトミー・シェパードが昇格。また、NFLのクリーブランド・ブラウンズでチーム再建に尽力したサシ・ブラウンが球団フロントに加入し、元NBA重役のロッド・ソーンがシェパードの補佐役に就任した。選手ではトーマス・ブライアントと3年の契約延長、元MVP候補のアイザイア・トーマスを獲得した。また、イシュ・スミスをFAでCJ・マイルズをトレードで補強している。 [3つの注目ポイント] 1:チーム再建 スコット・ブルックスヘッドコーチは、来シーズン以降も続投となるためには球団内部に再建プロセスを認められることだ。チームはよりデータ分析を重視する方針を打ち出しており、あらゆる部分、中でもコーチングスタッフから哲学を変えていかないといけない。そして、この変革はオクラホマシティで再建を行った経験のあるブルックスから始まらないといけない。 2:八村は、NBAへの準備ができているか 日本メディアは、八村がNBAでプレイする姿を見るのに準備万端だ。彼は日本におけるバスケットボール人気の復興をけん引する中心人物だ。サマーリーグ に加え、FIBAワールドカップでもひざの痛みで最後の2試合を欠場する前に印象的なプレイを見せた。周囲の注目が増すことは八村にあまり影響を与えない。プレイしやすい場所を見つけるための多くの機会を与えられるだろう。 3:怪我の懸念 イアン・マヒミ(アキレス腱)、CJ・マイルズ(足の手術)、トロイ・ブラウン(ふくらはぎ)、アイザイア・トーマス(親指)は故障で出遅れている。ここまでケガ人がでることが異例な訳ではないが、これはコーチ陣にとって乗り越えないといけないチャレンジの1つとなる。故障者が多いことは、モー・ワグナー、アイザック・ボンガ、ドラフト2巡新人アドミラル・サホフィールドらに自分をアピールできる機会が増えることを意味する。 [結論] キャリアの全盛期を迎えるウォールとビールのオールスターガードコンビで戦うのではなく、今シーズンのウィザーズは明確な未来を持てていない移行期となる。ビールを大黒柱とした戦えるタレント力は持っているが、上位進出は非現実だ。プレイオフに出場できずドラフトのロッタリー指名を得られる位置より、上に行くためにはフロントオフィスからロッカールームまで大きな変化が求められる。

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