ベン・シモンズ「再びバスケットボールに恋をした」

SNSでジャンプショットの改善度合いを披露したフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のベン・シモンズは、来週からスタートするトレーニング・キャンプで成長した姿を見せてくれるようだ。 現地9月25日に行われたAP通信のインタビューに対し、シモンズは「この夏に、俺は再びバスケットボールに恋をした。俺は、バスケットボールをプレーすることの楽しさを再確認したんだ。これまでのシーズンで、俺はバスケットボールの楽しさを見失っていたが、この夏を通して、バスケットボールの楽しさを思い出すことができた。練習をするのが楽しかったから、俺は毎日ジムにこもった。その努力はきっと報われるはずだ。だから、新しいシーズンが始まるのが凄く楽しみなんだ」とコメントしている。 2016年のNBAドラフト1巡目全体1位指名でシクサーズに入団したシモンズは、2017年にNBAデビューして以降は2シーズン連続でチームをプレイオフに導いている。彼は2018年に新人王を受賞し、2019年にはNBAオールスターにも選出され、今年7月には5年1億7000万ドル(約182億円)の延長契約を結ぶなど、順風満帆なキャリアを過ごしている。 しかし、キャリア通算で1試合平均16.4得点、8.5リバウンド、7.9アシストを記録しているシモンズの最大の欠点はジャンプショットだ。彼はこれまでに3ポイントシュートを18本しか試投しておらず、その全てを外している。そのため、相手チームはシモンズのドライブインだけを警戒してディフェンスすることができた。 そういった欠点を克服することは、シモンズにとっての挑戦だと言える。 「俺は成長を続ける準備ができている。今は成長の過程にいて、それには時間がかかるんだ。誰もがすぐに結果を出したがるけれど、結果はすぐには出ないものなんだ。SNSには否定的なコメントが溢れているが、そういった声を遮断することで、開放的な気持ちになれる。誰だってシュートを外すことはあるんだから、そんな事はいちいち気にせずに自分のプレーに集中する。そうすることによって、高いレベルでプレーできるんだ」 また、シモンズはフィラデルフィアの街でプレーすることにも喜びを感じているようだ。 「俺はフィラデルフィアにいるのが好きだ。もうどこにも行きたくないよ。ここは、俺にとって最適な街なんだ。(プレイオフで満足いくプレーができずにファンからブーイングを受けたが)どんな批判を受けても、俺は対処できる。たとえブーイングしたとしても、ファンは俺たちの側にいてくれるからね」 シクサーズは今オフにジミー・バトラーやJJ・レディックといったコアメンバーを放出したが、アル・ホーフォードとジョシュ・リチャードソンを獲得し、トバイアス・ハリスの引き留めにも成功した。シモンズは、オールスター選手のジョエル・エンビードと共に迎える新シーズンに向けた抱負について、以下のように語っている。 「俺たちは準備万端だ。俺たちは早い段階から合同ワークアウトを始めていた。新人もベテランも、みんなが切磋琢磨して良いチームを作ろうとしている。今シーズンは、シクサーズにとってエキサイティングな1年になるだろう」

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